王国 | いとう歌織の夢見がちあれこれ。

いとう歌織の夢見がちあれこれ。

国内外で活動する振付家/ダンサー。
2012年よりダンスプロジェクトアマキオト主宰。
こども~大人まで、幅広い層を対象にしたワークショップや
赤ちゃんと保育者に向けたベビーダンス講師としても活動中。

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よしもとばななが好きで、
多分殆どの小説は持っています。

最近「王国」を三巻、むさぼる様に
二日かけて読みました。

何だか、長い時間掛けて本当に言いたかった事や伝えたかった人へ向けて延々と想いが綴られている様な気がして、ああ、こういう風に自分も出来たら何て素晴らしいのだろう。と思わずに居られなかった。

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例えば、本当に人の言葉に救われて感動した時。とにかく泣いて、ありがとうと思って、心がほっこりとして、その言葉を噛み締めて眠るのだけど、そこで救われてました、ありがとうと直ぐに言葉にしてその人に返せなくて、結局そのままになってしまうことがある。

地震のことがあって、
やはり何かが変わった。

心がけみたいなもの。

伝えたいな、と思った時に行動に起こすのと起こさないのの違い。
そこには大きな差があり、気づいた時には遅かったりする。

なるべく本当に正直に居ることを、実は自分で抑えている事が多いことに最近気づきます。

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じゃあ、早く変わりなさい、と思うけども、心の癖の様なものは根強く残り、直ぐには難しい。だけどほんとに少しずつだけど、動いているのです。

ともかく、どん底でフラフラしてぼーっとして、好き勝手過ごして泣いて笑って考え過ぎてる私に、色々な形で手を差し伸べてくれた人たち、本当にありがとう。