四年前の今日、テツが亡くなりました。
人生で一番泣いた日だったかな。
その日は、いつも通り赤坂のバーでアルバイトをしていました。
午後7時丁度に店のピンクの電話が鳴りました。
電話の主は母親からでした。
「テツが死んじゃったの・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
気丈に振る舞う事なんか出来ず、トイレで30分以上泣いた。
早めに上がらして貰い、家に帰った。
テツを目の前にしても、声が出ない。
悲しさを通り越して、呆然としたまま涙だけが流れ続けた。
***
翌朝、車で斎場へ向った。
最期のお別れ。
「テツ、バイバイ。」
「ありがとう。」
帰りのフロントガラスに打ち付けられた、あの大粒の雨は
間違い無くテツの涙だった。
あの時、テツは何と言っていたのかな!?
俺と同じ気持ちだったらいいな。
本当にありがとう。
***
亡くなった半年後に、俺は東映の子供番組、
「特捜戦隊デカレンジャー」のオーディションに合格しました。
役名は『テツ』
不思議な縁を感じたまま、一年間の番組を通して全国の子供達から
テツと呼ばれて来ました。
偶然と言ったらそれまでだが、いつも俺の傍にはテツがいた。
またいつか逢える日が来るのかな!?
いつまでも見守っていてな。
兄ちゃんより