「子供の気持ちを理解する」というのは大事である。
と言いつつ、なかなか難しいものです。
先日、同僚の先生の授業を見学していました。
「この資料からわかることは何かな?」
と、先生が聞くと、何人かの子供が手をあげました。
すると、先生は「手をまっすぐキレイにあげます。」
と言いました。
授業では、よくある指導です。
しかし、この場面を客観的に見ていて、「誰のための指導なのだろう?」と考えました。中学、高校、大学、社会人、どの時点でも、この行動が重要視されている場面は見ません。
色々考えた結果、「授業という空間のため」と思いました。
私もやったことがあるので、反省として書きますが、「子供が元気に手をあげて活発な授業ですよ。」とアピールするための行動でしかない、と感じます。
現に、勇気を出して途中まで手をあげた子も、先生に注意されて手を下げました。
自分でやってみるとわかりましたが、手をまっすぐあげるのは、それだけで結構疲れます。発言が苦手な子が、さらに疲れる行動、かつさらに目立つ行為をするのですから、躊躇するのもわかります。
と考えた時点で、次は「子供は起立して発言する」も目につきました。
「子供が立つとみんなに見えるので集中して聞くことができる」
というメリットはあります。
しかし、逆に考えると「みんなに見られながら発言をする」ことになります。
このハードルも苦手な子には超えるのは難しいな、と感じました。
実際、これも躊躇をしてるなと感じる子が何名がいました。
その子の気持ちになれば座ったまま発言しても、なんの問題もないと感じます。
そうやって、「授業」という体裁を整えるために、子供に無理をさせている場面は実は多いのではないのか、そして子供が成長する機会を奪っているのではないか、と感じた時間でした。
子供の気持ちになると、もっと考えて変えていける場面が多いと思います。
改めて意識をして、明日からの授業を頑張ります(^ ^)
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