#AMN旅ブログ勉強会 「Linkトラベラーズ旅ブログセミナー」に参加させていただきました。
アジャイルさんのイベントは専門的なブロガーさんが参加する士気の高いイベントや企画が多く、いつも緊張しながらも大変刺激を受けます。
この日もしかり。
今回は「旅行写真・動画と権利」をテーマに、法律と権利、ITリテラシーの専門家・コスモポリタン法律事務所の河瀬 季(かわせ とき)先生を講師に迎えたもの。
旅ブログを書いていたり、旅ブロガーとして各所に寄稿、また専門サイトに書かせていただく機会がある身として、今回のセミナーはどうしても足を運びたかったもの。
以前にLinkトラベラーズにも旅行記など掲載していただき、ぜひまた書かせていただきたいと思っている以上、きちんとリスクと守るべきボーダーを知っておきたかったのです。
但し当日、子どもたちのことをちゃんと世話した上で、夜間に家を空けることを夫に承諾してもらいました。
冒頭に間に合わない旨での参加をさせていただき、ありがとうございました。
また、記載内容が記憶内なので不確かな部分もあるかと思います。
その場合はどうぞご指摘くださいませm(_ _)m
写真を撮り、掲載する上で、一番よく言われていることが「肖像権」ですね。
ただぼんやりとつかんでいたこの言葉について、いろいろ事例を絡めながらわかりやすくお話を聞くことができました。

「肖像権」とは人の顔や姿に及ぶ権利のこと。
実は法律としてはとても曖昧で、一般的に思われているほどは効力はないそうなんです。
ただ、プライバシーに配慮するということは表現者のマナーとしてもちろん重要なことですので、もっとも気を付ける部類の話にはなるかと思います。
個人の特定される顔写真や姿の場合は別として、大画面の中の一部となっているような背景写真では、肖像権で訴えられることは法律としてもまずないそう。
でも旅行ブログで一番多いクレームの一つがそう言ったケースであることは周知の上で、そこはやはり相手方の気持ちをおもんばかって、降載するまではいかなくてもモザイク処理にしたり、トリミングで対応するのが最善ではないかと思います。
続いては「パブリシティ権」。
こちらは財産権とほぼ同じ権利だそうで、人が持っているパブリシティ権は弱い、という驚きのお話し。
だいたい言われている権利の範疇って、イメージやそうあってほしい、そうあってあるべきという大まかなとらえ方が独り歩きしているものなんだと今回参加して思いました。
かといって、そういった権利のぎりぎりのラインで物を書くつもりはさらさらないのですが、(できればストライクゾーンの甘いところでやっていきたいですもんね^^;)
ときに理不尽なことを言われることも将来的に起こった場合、知っておいた方が絶対にいいことだと思うんです。
著作権があるものは、原則公開してはいけません。
しかしながら実用品、大量生産品、建築など屋外のもの、作者の死後50年経過したものは著作権の効力はなく、除外です。
私たちが日常的に撮っている料理自体には、公開に当たり基本的にシェフの著作権はないものということですね。
ですがお店の方から「載せないでくれ」と言われたら、載せることはできませんけれどね。心情的に。
ただ掲載取り消しを訴えられても、法律としては成立しないということだけを参考までに・・・
「撮影禁止」、これは旅先や写真撮影業務の現場でもよく見る表示の光景です。
ものすごく強い権利があるように思いがちですが、これ実は法律としてはほとんど威力はないのだそうです。
これビックリ! 目から鱗!!
ただ土地の所有者の強い意志を感じますよね。
なぜ撮ってはいけないのか、その背景に寄り添う気持ちを持つことが大事だとは思います。
・宗教施設なので、神聖な気持ちを壊すべからず・・・
・個人の敷地なので、なるべく静かにしてほしい・・・
・拝観料を取っている取っている手前、来場者に有利な情報を・・・
などさまざまな場合があるかと思います。
撮影禁止の効力はない代わりに、一番適用されるのが「住居権」。
「住居侵入罪」なんだそうです。
撮影のために取材のために建造物に侵入すると適用されます。これは注意した方がいいとのこと。
敷地に入った時点でアウト!
出て行かないと「不退去罪」に問われます。
ただーし、厳密に言うと、敷地に入らなければズームで撮ってもセーフなのが法律らしいといえばらしい権利のラインです^^;
法の上でのボーダーを知ることは大事です。
でもマナーや心象に思いを巡らせて、行動することはもっと大事だと思いました。
何かを伝えていく者として、もっともっと考えていかなくてはならないこと。
集中するばかりに、忘れがちなことを改めて考えさせられました。
参加者からもあちこちから驚きの声が続出。
弁護士さんに直に教わり、また最後の空き時間で自由にディスカッションする時間があってとても良かったです。
私も長年気になっていた、空港での撮影範囲について質問できました^^
本当は参加する前は、キュレーションサイトや個人に盗用された写真や文章についてのこちらからの権利の主張や、できうる対応を法律の面で教わるのかな?と勘違いしていました(笑)。←いやこれやっていただきたいけど!
いろいろ勉強になりました。ぜひまたやってもらいたいです!
ありがとうございました