春の陽気でぽかぽかあたたかい毎日になってまいりました。
おいしいご飯を持って、お花見へ行きたい気分・・・




そんな中、第一ホテル東京で開催されました、東洋ライス株式会社主催の新製品発表会へうかがってきました。




一もニもなくご飯が好き!
毎食2杯半はお替りするライスマニアでありますので、「なになに新しいお米?」と聞き楽しみに参加してきましたよ




<新製品のお話> 
東洋ライス株式会社・開発・雜賀社長


薬食同源という言葉があります。
昔、お米は滋養強壮の薬であったのだとか。
今では、玄米から糠(ぬか)を取り、粕(かす)である白米になっているので、残念ながら薬機能はないのだそうです。
それを踏まえ、これからは「食べやすいお米で薬機能を保全する」が東洋ライスさんのコンセプトになっています。

ご存知、玄米は白米に比べてミネラル、ビタミン、食物繊維が豊富です。
また抗がん作用を科学的に証明されていたり、認知機能低下を抑える効果がある臨床試験の結果が公表されたり、抗肥満・抗糖尿病効果も期待されるヘルシー食材の代表とも言えます。
ただーし!
炊く前には1、2日漬けておくという手間があります。
白米のように、今食べたいから今炊こうって思ってもダメなのですね。
だから、東洋ライスさんは、玄米表面の蝋(ロウ)層を除去(カット)した「金芽ロウカット玄米」を作っちゃいました!




東洋ライスさんは、今では総合お米メーカーですが、実はお米生産企業ではなく、機械のメーカーだったそう!
えええ!?と驚いた私は後で試食会のときに社の方にいろいろ質問してみました。
HPのこちら企業沿革にも書かれてますように、東洋精米機製作所として設立された東洋ライスさんの前身は、自動精米機、穀粒自動混米機、全自動計量包装機・・・と次々と新しい精米機を開発され、躍動した企業さんだったのです。
年号が平成に変わるまで、一心に機械メーカーとしての道を歩まれていたことを家で帰って調べてわかり、また二度めの驚き!w
だからなのか、開発されるお米ブランドに至っては洗わずに炊ける無洗米機能性高い金芽米ととっても視点が斬新で革命的です。
そんな新世界を切り開いてきた機械メーカー出身の東洋ライスさんですから、小さな小さな玄米から均一の薄さでロウを剥いでいく機械を作るのは得意とするところ!




炊飯前の生米はロウで覆われているために吸水できず、ご飯粒が膨らまない、食べ応えがよくないといった課題がありましたが、玄米の表面を覆っているロウを取ってしまえば、栄養分は高いまま消化性に優れ、膨らむことにより少量でも満腹感を得られるというわけです。




図解で見ると、倍ほども大きさが違いますね。
かたさも違っていそうです。




おさらいすると、金芽ロウカット玄米の特長は、

①白米のように食べやすい
②玄米と同等の栄養価
③浸漬時間が短く、簡単に炊ける
④消化性に優れている
⑤健康効果が期待できる






東洋ライスさんでは、「金芽米」や「金芽ロウカット玄米」といった機能性が高くおいしい米文化を開発・普及することにより、日本の農業文化の発展と国民全体レベルでのメタボリックシンドロームや現代病を救う食生活を推進する事業ができると考えます。
ひいては国の財政を圧迫し続ける医療費の削減とつながっていく社会を作ることをも視野に入れ、「10兆円ほども節約できるに違いない」と農林水産大臣へ進言したのだとか!
なにやら生まれる前から大きいビジネスになっていたのですね、金芽ロウカット玄米!




<白米感覚で食べられる玄米>
東洋ライス取締役・阪本副社長


優れた栄養価を持つ玄米が、普及してこなかった背景のお話へと移ります。




消費者への調査の結果、家族が嫌い(特に夫、子ども)や、炊き方が面倒といった声が多く挙がっていました。
でも大丈夫!


 



従来20時間前後かかっていた従来の玄米から、ロウをカットすることにより、約1時間と漬け置き時間を大幅に省略できます。




窒素充填パックの小袋入りのパッケージには調理例を印刷し、白米と遜色なく使えることを前面に出し、商品特長消費者に直接、丁寧に表現していき売っていくそうですよ。
たとえば・・・

<通信販売>

自社通販サイト・健康系サイト

<生協>
学習会、機関誌、商品カタログなど

<業務用全般>
などといった方法を想定されているようでした。




導入事例としては、東京都足立区立・梅島小学校では金芽米とのブレンド米として給食に。
健康食堂の先駆け、丸の内・タニタ食堂でも食べることができるのだそうです。




<ゲストスピーチ>
    公益社団法人・生命科学振興会 理事長、NPO法人・日本綜合医学会会長
    渡邊氏


玄米の表面がロウの層で覆われているため、玄米を炊くと、
   
①白米のように1時間程度だと、硬いご飯にしかならない
②炊飯が始まっても米粒が煮上がらず、食感が良くない
③消化性が悪い
④玄米の発芽を抑制するアブシシン酸は20時間以上浸漬しないと飽和点に達せず、エネルギー代謝にかかわる細胞小器官を損傷する恐れがある
⑤農薬が残留する玄米は極めて少ないものの、残留するとすれば玄米の表面部分に多い


・・・といった点が危惧されていましたが、「金芽ロウカット玄米」は、ロウ層を均等の厚みで除去することによって、これらの問題を解決!





<ゲストスピーチ>
    「日本橋ゆかり」三代目・野永氏


TPPに先駆け、日本を代表する食の技術をアピールするチャンスと「金芽ロウカット玄米」を位置付ける野永さん。

これからオリンピックがあり世界からゲストが訪れる日本で、「エコでおいしいこのお米を、食べてどうか発信してください」と私たちに投げかけます。
1時間お水につけるだけで、白米と同様においしく食べることができる玄米だということ。
 無洗米でとがなくていいこと、炊き増しで炊きあがりの量がかさましできるので、2カップ炊けば3カップへと約20%から30%のコスト削減、カロリー削減が望めること。
 「金芽ロウカット玄米」のお料理の行程、使いやすさ、お客さんの反応など、最後のスピーチは現場の声ということで、ずしんと響きます。
ちなみに炊き方は、

     ①1時間程度浸漬(つけ置き)
    ②白米モードで炊飯 (水加減は玄米の目盛りに合わせる)
    ③出来上がり

    
    ※(「玄米」の目盛りがない場合は、1カップにつき、同じカップで水を1.5杯入れる)


まずは「玄米でお寿司?!」と思わずにはいられませんが、まずは食べてみてください!という三代目の声を信じて、さぁ試食タイムに流れていきましょう!






 「金芽ロウカット玄米」(特許出願中)  3月23日新発売





やはり、粒の色味は茶色いですね。




なんと!
ロウカット玄米だけでなく、〆のスイーツにいたるまで豪華絢爛なメニューが充実!
さすが第一ホテル東京~♪
どれもすっごくおいしいです。




ちなみに会場中央にはカウンターが出現し、寿司職人さんがその場で握ってくれました!










お好みで食べたいだけ、食べたいネタを!!
お寿司に変身した金芽ロウカット玄米。
色は若干、黄みがかってはいますが、口に含んだときのふわっとしたシャリの膨らみ、ネタを邪魔しない風味、それに何よりもぎゅっと握られたときの粘りけは白米の酢飯以上!!





握りを裏返して見るとよくわかりますが、糸を引くほどの粘度の高さ、大粒さ、どうですか?
玄米に思えませんよね?
また粒にさまざまな大きさがあることで、平たくない味というか面白い食感を生むんです。




他にもお頭つきお刺身、カレー、串、焼鳥、ローストビーフ、チキングリル、炒飯・・・





あ! 中でもおむすびは「金芽ロウカット玄米」の食感、冷めても続くおいしさをよく噛みしめる一品だったかも!





炒飯もカレーも、ロウ層がないことから調味料やルウの味が沁みやすくなって、よりしっかりとした味付けで美味しく感じられましたよ!!




<私感>

私が試食してみて気づいたことあれこれ。


*いつものお米より大粒(のびやか)
*玄米特有の色を目立たなくする工夫
*今までの玄米にはなかった粘りがあり日本人好みでは
*ロウ部分の膜が薄いぶん、炒飯や炊き込みご飯、カレーの場合に味が染み込みやすいかも?
* 形がビーンズ型
*ブレンドすると粒がミックスされ、舌触りと噛み心地に変化がある
*ローカロリーで栄養価は高いのにまだトクホではない
*いわば金芽米ロウカットは技術システムや工程のことであり、ブランドや銘柄ではない
なので、産地や米の品種にこだわらず供給できる



    東洋ライス
    http://www.toyo-rice.jp/

    販売オンライン
    http://www.toyo-rice.jp/genmai/
    価格4kg(2kg×2袋)2,480円(税、送料込)
   


第一ホテル東京旅館・オーベルジュ(その他) / 内幸町駅新橋駅汐留駅
昼総合点★★★☆☆ 3.5