六本木駅直結、FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア)で開催されていた、個展「蜷川実花写真展」を拝見して来ました。
入場無料。作品の撮影・SNS投稿も可、という斬新な試みです。
蜷川さんといえば生粋のビジュアル著名人。
斬新でセンセーショナルな色彩美が人気です。
ちょっと前では安野モヨコさん原作の「さくらん」の撮影と監督(ちなみに音楽は椎名林檎でぴったり)をされていました。
最近話題になったものというと、AKB48のメンバー全員のキュートな下着姿が衝撃的な「ヘビーローテーション」のプロモーションビデオなどが記憶に新しいです。
しかしこの彼女たちの下着のチョイス、撮り方、コマ割りや設定など秀逸です。
ちゃんとそれぞれのキャラクターの持つ世界観と、体型をカバーし魅力を惹き出す衣装とメイク、撮り方・・・
すっごいキワドイ恰好なのに、「可愛い」に仕上げてしまう蜷川実花マジックはヒョエ~
(ただ、沢尻エリカの「へルタースケルター」だけはあまり好きじゃない。)
蜷川実花さんというと赤が印象的。
いや赤だけじゃなく朱とか紅もかな。
ちょっと五社監督の撮る赤に似てる。
女を撮ると女の裏側の肉肉しい淫靡な部分を映し撮るような気がします。
どうしてもそういったタレントさんや宣材写真を見慣れていたので、今回の作品たちの中にはちょっと意外に私が感じたものも混ざっていました。
それでも相変わらず、色彩の応酬はかわらず。
コスメティックな色たちは、「見て」と主張してくる。
だから目を逸らせなくなる。
リスキーな匂いがぷんぷんしても。
蜷川実花 (写真家・映画監督) 以下、プロフィールより・・・
東京生まれ。
活動開始と同時に毎年写真集を発表し、現在までに80冊近くを出版。
2007年に公開された『さくらん』では長編映画初監督も務める。同作は国内だけでなく、第57回ベルリン国際映画祭及び第31回香港国際映画祭の正式出品特別招待作品となるなど国内外で高い評価を得た。
2008年11月に東京オペラシティアートギャラリーから始まり全国の美術館を巡回する大規模な回顧展「蜷川実花展 地上の花、天上の色」を開催、のべ18万人を動員する。
2012年には『ヘルタースケルター』にて映画監督として第二作目を発表、同新藤兼人賞銀賞を受賞。
ひとつぼ展グランプリ、木村伊兵衛写真賞、大原美術館賞(VOCA展)など数々受賞。
2014年、2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会理事に就任。