私達の住む日本列島は、4つのプレートがぶつかる海上に浮いており、九州の南側では、フィリピン海プレートがユーラシアプレートを押しながら沈み込んでいます。
沈み込んだプレートから水が排出されると、岩石の溶ける温度が下がるので、海底の地中にマグマが生まれます。
このマグマが上昇して一気に地上に噴出したものが噴火。
旅する中で車窓から見える黒々とした岩も、ここ霧島神宮の境内の砂もやはり本州とは違う様相を見せてくれます。
鹿児島に立つと足の下から迫ってくるようなみなぎるパワーを感じますが、確かにそうなのです。
フツフツと煮えたぎるマグマでできた、頻繁な噴火で出来上がった生きる島なのですから・・・。



黒い細かい砂を踏みながら、本殿の手前にあたる拝殿に着きました。
本殿もそうですが、柱、長押し、床板、垂木、破風板など主要部は折り目正しい漆塗り。
朱塗の拝殿は絢爛豪華で目にも鮮やか!



登り廊下、勅使殿、そして奥の登り廊下から先の本殿へ続く道は非公開ですが、首を伸ばして覗くと、物語絵巻に出てきた世界のような美しさです。




無心に写真を撮っていたら、しっちょいどんのお父さんがいない(((( ;°Д°))))!
はぐれたかと見回すと、あれれ!? 
ここまでとロープが張られた勅使殿の奥にすでに入っていってる~




ついていくと、あまり一般見学では入れない拝殿の裏側あたりで、お話を聞かせてくれました。




拝殿の正面奥、白い幕の奥が本殿となります。
桁行5間、梁間4間の入り母屋つくりの国内有数の規模だそう。




本殿には中国にまつわる24の孝子説話が、鮮明な色彩で壁画となっていますが、もちろん一般公開はされていません。
(でもお父さんはどうやら見たことがありそうな・・・?)
この細部の造りを見ただけで、中もさぞや立派なことが容易に想像できますね




向拝の柱にも、たなびく雲と2匹の龍がそれはそれは立派に描かれているそうですが・・・
ええ、私は一生お目通りならないんでしょうねぇ~^^;
この黒い24枚のガラスの開き戸に囲まれた中央にも貴重な文献などが保管されているそうで、虫干しのとき宮司さんだけが唯一見られるチャンスでしょうか?




その脇に、異彩を放つというか、ものすごい鳥肌が立つような迫力の塚?のようなものが。
"御嶽遥拝所"と呼ぶそうで、沖縄のうたき(御嶽)と同じ字なので、聖地であり斎場なのでしょうか。




高千穂の山頂の鉾を模したらしく鉾がたくさん寄進。




ここがすっごくただならぬパワーを発していて、鳥肌がおさまってくれなくて困った(;´Д`)ノ!
そしてこの鉾の形↑、ちょっと覚えていてくださいね。




見ごろは6月と聞いたように思いますが、ミヤマキリシマがまだつぼみですが植えられていたので、こちらもパチリ☆
ミヤマキリシマは、鹿児島の県花でもあります♡




こちらは本殿の向かって左側にある、"一夜坂"と呼ばれる坂です。
三の鳥居から神殿へ向かうこの道は神様だけが通る狭い石畳でしかありませんでした。
そのため、昭和十年、昭和天皇が御神拝されたおりにお付きの随行者も通れるように一夜で霧島町民総出で作り上げたもの。
そんなエピソードもあって地元の人には「一夜坂」と呼ばれているんだそうですよ。
若宮神社へと向かう旧参道は亀石坂とも呼ばれ、坂本龍馬も通った道なんだとか。




ふと脇を見ると・・・、
    キャ――――!?
さっきの御獄の鉾にそっくりな木サー・・・・ッ! 不思議じゃありませんか?!
ににぎのみことの仕業?!?!
霊力の強いという霧島だけに、フツーな私でもビンビン感じるこのパワー!
すすすごいです。

そんな霧島には七不思議と呼ばれるスポットが点在し、ここにもそのうちのいくつかがあります。




"風穴"
旧参道の石垣で、いつもかすかな風が吹き出している岩穴です。
御鉢の噴火で噴き出した岩石は火砕流となって地中を流れ、表面だけが冷えトンネルを作りました。
そこが風穴となっているそうですが、なんでも昔不思議に思った村人が中を覗くと、石の観音様が微笑んでいたとかいないとか?!

他にも"亀石"という亀そっくりの岩を見ました。
「神様との約束を破ってしまった亀が岩にされた」という言い伝えがあるとフリーペーパーでは見ましたが、しっちょいどんさんの資料では、
「昔、遠い海から神宮に参拝に来た信仰心の強い海亀が、陸が長すぎて歩くうちに疲れきってしまい、とうとうここで力尽きてしまった。
やがて石となった亀はここで参拝する人たちを見守っているんだよ。」
と書かれていました。
なんだかこちらのほうが微笑ましいので、私は後者を信じることにほのぼの
亀石の姿は行った方に見てもらおうとおもったので、写真は撮りませんでした。
ぜひ霧島神宮で七不思議のひとつとしてあなたの目で眺めてきてくださいね!


こうした霧島の七不思議には、信仰心や噴災の悲しい歴史など、自然の中で起こった町の歴史も刻まれています。
しっちょいどんさんたちがこうして言い伝えることで、過去に生きた霧島の住民達の思いも、一緒に受け取ったような気持ちになるから不思議です。
ガイドしてくださってありがとうございました!



さてここは、霧島神宮から少し車を走らせた先にある、"国立公園記念碑"です。
しっちょいどんのお父さん、霧島神宮だけのご案内でお願いしていたにもかかわらず、もっと話したいからとオススメスポットについてきてくれました♪
霧島は日本で初めて国立公園に指定された場所。昭和9年のことだそうです。




その傍らには、御鉢が噴火したときに流れた溶岩流が遠く離れたここまで来たという、"霧島神水峡"
ダイナミックな柱状節理がものすごくくっきりきれいに見えます。




霧島観光案内所さんで、私が「柱状節理が見たいなぁ」とつぶやいていたところ、丸尾滝より間近で見るならこちらがいいですよと教えていただいた穴場です。




柱状節理を見に来る人がよほどいないのか、展望台もなければベンチも車寄せもありません。
なので車を止めてそっと見てくださいw



霧島市観光ボランティアガイド「しっちょいどん

中学生以上300円
霧島市国分中央3丁目45番1号(霧島市観光課内) 
0995-45-5111


霧島神宮
霧島市霧島田口2608-5
0995-57-0001


※鹿児島県さんのご案内で鹿児島を旅してきました!


AKB48の柏木由紀ちゃんも応援!


鹿児島鹿児島県かごしまの魅力

鹿児島鹿児島県観光サイト本物。の旅かごしま