だんだんと夢の国への橋を渡り始めました・・・。
日本で唯一、ロケット打ち上げ施設がある鹿児島県。
場所は種子島宇宙センターと、ここ内之浦宇宙観測所で、それにより鹿児島は「宇宙に一番近い県」といわれ、私たち宇宙ファンの憧れの土地でもあります。
平成24年に開設50年を迎えた内之浦宇宙空間観測所からは、研究目的の天文観測衛星や惑星探査機が打ち上げられたり、その追跡や、データの収集が日夜行われています。
観測所入り口付近に植えられた約50本の桜並木は、昭和37年に行われたこの内之浦観測所の起工式を記念して植えられたヒカンザクラたち。
なんと1月末から2月、冬に咲く桜です。
ロケットの打上げは当時、冬期に行われることが多かったそうで、打ち上げが近づくほどピリピリしている実験班のスタッフの気分が少しでも和らいだら・・・・と総務の方々がソメイヨシノの台木にカンザクラやヒカンザクラの接ぎ木をして育てました。
だから今では「ロケット桜」と呼ばれているそうですよ。
なんと私がお邪魔したときも、まだ咲いて待っていてくれました。
ロケット桜~! うれしいなぁ~・°・(ノД`)・°・
来たよ! やっと来たよ!!
見学時間は8:30~16:30の間。
観測所入り口には門衛さんがいらして、ここで受付して入場します。
科学資料館以外の建屋の中には立ち入りはできませんが、外からは自由に見ることができます。
(一部除外あり。職員さんの指示に必ず従ってください。また打ち上げ準備時、点検時には施設周辺への立ち入りもできない場合もあるので事前確認は必ずしてくださいね。)
ただ土地に起伏があり、しかもそれぞれがかなり離れているので、やはり車でないと見学は難しいよ~!
宇宙科学資料館が見えますが、こちらは最後に見学しますのでのちほど・・・(・ω・)/
進んでいくと管理棟の向かいの岐路のところには、人工衛星「おおすみ」打ち上げ記念碑と
"日本宇宙開発の父"と呼ばれる糸川英夫博士の像が!
1970年2月に日本で初めて、世界で4番目としてここから打ち上げられた人工衛星「おおすみ」。
これは、そのたくさんの苦労を超えて偉業を成し遂げた技術者たちを称える記念碑です。
ちなみに下の丸い部分ではなく、上の帽子(帽子違うって)部分がおおすみ。
2013年の11月に、糸川博士の功労を称えられて全国の支援者により建てられたこの銅像は、ブロンズ製で高さ約1m80cm。
トレードマークの黒縁めがねと腕まくりをし、帽子のいつものスタイルです。
職員さんたちが本当に博士がそこにいるような錯覚に陥ると言うほど、雰囲気がそっくりなんですって

ここ内之浦をロケットの母体に選んだ糸川博士。
人物像としては、前回話した立ち小便のくだりのように天才ゆえに行動が突飛で、ちょっと変わった方だったとか(笑)。
腕の腕時計をよく見ると、時間は「おおすみ」が打ち上げられた時刻、午後1時25分が刻まれていました。
くー! 胸アツ(ノ_-。)!!
太平洋のかなた向こうを見つめる博士の視線のもっともっと先にあるものは、宇宙。
内之浦のたくさんの人も協力し、一つにまとまり成し遂げた第一歩。
困難に立ち向かい、決してあきらめず、強い意志をもって突き進むその姿は、今もこれからも語り継がれていくことでしょう。
くじけそうなとき、私は今もこの言葉を思い出します。
「人生でもっとも大切なものは
逆境と よき友である。」
JAXA内之浦宇宙空間観測所
鹿児島県肝属郡肝付町南方1791-13
050-3362-31118:30~16:00
鹿児島県肝属郡肝属町南方2643
0994-67-2888
※鹿児島県さんのご案内で鹿児島を旅してきました!
鹿児島県「かごしまの魅力」
鹿児島県観光サイト「本物。の旅かごしま」