では、さんぽで深呼吸もできたことですので、歩を進めて室内展示室であるアートホールに移動してみましょう。
※今回は特別に撮影・掲載を許可いただいております※
アートホールは延床面積 222937㎡
2階建てで、第1・第2・第3展示室にわかれています。
四角い箱的建造物の設計は、早川邦彦さん。
都内の住宅やみなとみらい駅の駅舎のデザインで知られた、未来的空間が印象的な方です。
前面 「カプラパドゥの女」 ラヴィンダル・G・レッディ 1995
後方 「ヴァン・ゴッホ・スクーター」 篠原有司男 1997
ギューチャンこと篠原さんは、最近テレビでもよくお見かけするアバンギャルドな著名アーティスト!
「絶滅に向かった種族 2319-2332」 部分 オノヨーコ 1992
説明はいらない、オノ・ヨーコさん。
ビデオ・アートの開拓者と呼ばれています。
「ボーンズ」 奥傳三郎 1996
平和、生死、人類愛・・・
普遍たるもの、特別なメッセージ、
著名であり個性的なアーティスト達の作品が、ここ霧島アートの森では喧嘩しないで存在しているのがふしぎでならない。
建物のまん中を貫くエレベーターはガラス貼りのスケルトンで、もう乗らないわけにはいかないくらいにキレイ。
吸い込まれるようにボタンを押してしまいました。
かつてクラプトンがCREAMとして歌った"ホワイトルーム"のような、無機質に感じる視界・・・。
あなたの中に自分すらもてあます宇宙はありますか。
闇があり、コントロールしていないときにふいにビッグバンが起きたり、結論づけられない自分の絶望感に困りはてたりする宇宙。
それか、無限のループに身体を浮かべているような無力感だとか。
毎日の中にはいいことばかりじゃないよね。
悪いことばかりでもないけどね。
ひとりになりたいときも
ひとりじゃいられないときもある。
全部わたし。
全部あなた。
あー。破裂しそう。
そんなときはこんな広大な緑の中に足を投げ出して、青い風に髪の毛をとかすのをまかせて、出かけてみようよ。
旅する時間もないと、窮屈で息絶えちゃうよ~。
展示室の端には、空を切り取ったような、これまた美しいスケルトンの喫茶室とミュージアムショップが。
思わず、「珈琲を飲みましょう!」 誰もが足を止めて、そう言ってしまいそうな雰囲気なんです。
天井は吹き抜けで、テーブル間もほどよく開いている。開放感がすばらしく、ミュージアムにぴったりな喫茶スペースでした。
うん、想像どおり、やっぱりコーヒーはおいしかったの(笑)。
しかもこの次がランチだったので、食べなかったけどシチューもとってもおいしそうだったの(力説)!
ちゃんと鹿児島県のゆるキゃラぐりぶー&さくらもいましたよ^^
窓の外にあるオープンエリアもとっても気持ちよさそう!
すがすがしい気持ちをもらう"アートの森"。
時間を気にせず、ぼーっと何も考えず過ごすのも素敵だし、自己に向かい合うような真剣な時間になってもいいですね。
入館者対象で、毎週日曜日には学芸員の方が無料園内ツアーをしてくださるそうです。
最初は自分の直感のままに一周廻り、ガイドツアーで二度目の新鮮な感覚を知るのも楽しそう。
・・・と、ここでブログを終えようとして、URLをリンクに貼ろうと施設のHPを覗いてびっくりしました。
私が昔ぶらっと入った世田谷美術館で、帰れなくなるほどにお気に入りになった展示にそっくりな展示を見つけたからです。
「ニューリンの円」 リチャード・ロング
「イギリスのニューリン地方を歩いた時に拾い集めた石を並べ、ストーン・ヘンジやストーン・サークルといった古代遺跡を思わせる園簡潔な形態には、地球上の歴史の中の、ある時間と場所の記憶、作家の行為が含まれているのである。」とありました。
そっくりというか、いやなんかこれを見たデジャブな記憶・・・。
作者をぐぐる(検索する)。
1996年、確かに世田谷美術館で個展「山行水行」をされていました。
うん、当時から石とか岩とか好きだったので、構図も鮮烈に覚えてたけど、個展のタイトルもいいなと記憶の端っこに引っかかっていたのです。
やっぱり私は、「彼」に会ってた。
ふしぎと足あとがつながったけれど、残念なのは、今回リチャード・ロングの岩の世界に触れることができなかったこと。
同じ作品を見ても、1996年の自分と、2014年の自分とでは受ける思いが違うかもしれません。
おかしいことに会場では目にしていないんだよなぁ~。
どこにあったんだろう?
なんだかとっても悔しくて、今日は眠れそうにありませんよ・・・(´・ω・`)
鹿児島県姶良郡湧水町木場6340番地220
0995-74-5945
月曜定休
一般300円・高大学生200円・小中学生150円
※鹿児島県さんのご案内で鹿児島を旅してきました!※
鹿児島県「かごしまの魅力」
鹿児島県観光サイト「本物。の旅かごしま」