ちまちまと旅をして気づいたら、日本全国47都道府県をめぐっていました。
中でも温泉が大好きで、泉質の違いに感激しながら開放感あふれる四季折々の露天風呂に浸かるのが、今ではライフワークです。
花見露天、銀河露天、紅葉露天、雪見露天・・・
日本の季節を謳歌する植物や移り行く空の色を眺めながら、各地それぞれのよさを生まれたままの姿で楽しむことって、考えたら日本人だけかしら?
温泉ソムリエになり、温泉分析票のデータがどんどんストックされてゆくのがうれしいのです^^




霧島市は平成19年3月、鹿児島県で初めて「森林セラピー基地」に認定されたのだそうです。
木々のエキスや水分の多い森から、人を落ちつける効果がある成分が排出されているのは、知られているところ。
霧島にもそういった癒しパワーがあると、専門家の手により証明されたということですね。
うん、パワースポットである土地を訪ね、温泉であたたまり、おいしい薩摩グルメをいただいたら、そりゃあもう心身リフレッシュしちゃいます( ̄∀ ̄)♡




九州にお住まいの温泉ソムリエの大先輩に、「オススメの温泉」をうかがった中にお名前が数回出てきたのがこちら。
旅行人山荘」。
山荘? 面白い名称ですね!
地元のプロから熱い信頼を得る施設、とっても楽しみにお邪魔しました。


 ※鹿児島県さんのご依頼で旅し、施設のご協力で案内、立ち入り、撮影&掲載許可を得ています。



立ち寄り湯でお邪魔しましたが、手入れの行き届いたお庭、広いロビーの伝統に基づいた家具やおもてなし。
支配人さんと販売課長さんがにこやかに対応くださって、これは入館者の指示が高いのもうなづけます。




内湯もありましたが、今回は素晴らしいと噂の露天風呂を貸し切らせていただきました。




なんと、素晴らしいことに旅行人山荘は敷地内に2種類の源泉をお持ちだそう。
大浴場では内湯に単純泉、露天風呂には硫黄泉を引いています。
豊富な泉質の入り比べが一夜でできるとは、贅沢ですね~






しかもこんなに可愛い色浴衣の貸し出しもあるようで、私が通ったときも女子がうきうきと選び中でした♪
こういう細かなサービスが、意外とずっと心に残るものですよね。





そうそう、露天へ向かう途中に、飲泉所がありました。
こちらは源泉名「丸尾温泉」で無色透明・無味無臭の単純温泉。
"慢性便秘・慢性肥満症・胃腸病・通風に効果アリ"、とあります。
たらふく食べた後なので、ぐいっと飲んでおきました(*^▽^*)。慢性肥満にも効くそうですしね(笑)。





案内していただいたのは「赤松の湯」
フロントに予約を申し込んで、この門に鍵をかけここから先を貸し切りにしていただくお湯です。




門を下っていくと、木漏れ日ゆらめくたっぷりの森林が。
ここを歩けるのは入浴する人のみですので、今は私だけの森♡
鳥のさえずりも、香る緑の匂いも私だけのものですニコー





脱衣所はしっかりした造り。





中はこんな感じです。

広い湯舟ですので、団体でも入れるよう広く作られていますね。

ただ窓が開け放たれた吹き抜けなので、誰もいないことはわかってはいますが、着替える際はちょっと勇気が要ります(笑)
置いてある笠は何に使うのかな?





鍵はちょっとレトロ(笑)。





何かあればこちらの子機でフロントを呼び出してください。





こちらは「硫黄谷温泉」。自然噴出の単純硫黄温泉ですね。
湧出温度65.3℃・・・おお! あつ湯ですね!!
PHは5.39です。




衣服を脱ぎ一歩踏み出して、森に囲まれた露天の持つパワーに圧倒されました。
標高700mの森林セラピーです。







光にきらめき、たぷたぷと水面たゆたうエメラルドグリーンのお湯は、この世のものとは思えない美しさで・・・
自分ひとりだけが今ここにいることも非現実的なほど・・・





旅行人山荘のお湯には、文政2年、狩人の横尾権太が鹿の夢から源泉を発見したという言い伝えがあるようです。
神の泉と書いて「神泉」。
まさに神の水と呼ぶにふさわしい輝きの露天です。
余計なものを脱ぎ、素の自分になって、身を清めるために浸かるそんな神聖なブルーのお湯に思えました。







あれ、ここ変色してるから源泉かな?と手を差し伸べたら、アッチチチチチ!!

しまった、泉度65.3℃でしたよ、やっちまった~><




なんとも贅沢な森の中の貸切露天風呂、立ち寄り入浴は50分間の貸し切りだそうです。
料金や時間などは、下記のお宿のリンクから確認してみてくださいね。





「赤松の湯」から本館へ移動する広場に、桜島や錦江湾を正面に眺めながら自由に入れる足湯、「龍石の湯」もあります。




絶景の中、足から芯まで温めてくれるそのお湯にも、龍に関する神話があるそうですね。




ホテルの方に、「オススメがあるのでどうぞこちらへ!」と館内へも案内いただきます。




旅行人山荘の中はほとんどがバリアフリー。

段差のない移動が可能です。
今回の旅で頻繁に気づいたのが、鹿児島地域のバリアフリーへの取り組み。
東京より、断然進んでいます。





廊下もこの通り、フラットです。





また、特別にバリアフリー客室も見せていただくと、露天風呂へもバリアフリー。





もちろん浴室内もそうでした。





窓からはもうすぐ満開の桜も拝めるでしょうし、野生で棲みついた、鹿の家族まで遊びにくる姿を見ることもできるそうです。

普段旅を敬遠している方にこそ、楽しんでいただきたい山の温泉です。





運よく私が庭を見下ろしたときにも、三匹の鹿さんたちがお散歩中(笑)!
望遠レンズをごそごそセットしていても全然逃げません。
森だけでなく動物にも癒され、自然にも人にもやさしい温泉時間をゆったり過ごせました♡





旅行人山荘

鹿児島県霧島市牧園町高千穂3865
0995-78-2831
(貸切露天風呂については要確認)




※鹿児島県さんのご案内で鹿児島を旅してきました!


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