以前、F1が好きだということをちょっと書きました。
日曜日の夜は、コンペから帰ってきたら、風呂上りにビールを片手に、フジテレビで夜11時半くらいから放送されるF1を観戦するのが、楽しみでした。
F1というモータースポーツは、一年間をかけて世界中のサーキットを転戦し、年間チャンピオンを決めるというものです。
2000年代前半というのは、ドイツのミハエル・シューマッハの一人勝ち状態が毎年毎年、長く続いていたのですが、
2005年、スペインの若武者アロンソが彗星のごとく現れ、シューマッハは引退に追い込まれます。
一躍スターになったアロンソは翌年も優勝し、名門マクラーレンに移籍しますが、チームメイトになったのが、マクラーレンの秘蔵っ子だった新人、ルイス・ハミルトン。
このハミルトンがこれまた速く、同じチームメイト同士が最大のライバルとなってしまい、つぶし合うということになってしまった結果、2007年の優勝を横からかっさらったのがフェラーリのライコネン。
ハミルトンによってマクラーレンチームに居場所がなくなったアロンソは、フェラーリに移籍し再起を図りますが、2008年はそのハミルトンがチャンピオンに輝きました。
2009年は驚きの展開になったシーズンで、日本のホンダが不況を理由に、シーズン開幕直前にF1から撤退を表明します。
あとに残された元ホンダのドライバーやチームスタッフは、しかたなく、監督が元ホンダチームを買い取り、監督の名前を取った「ブラウンGP」というチームとして、ホンダがこの年を戦うために開発していたニューマシンを使って参戦することにします。
ところが、ふたを開けてみると、このホンダの作ったマシンがおそろしい速さで、連戦連勝。
このブラウンチームのドライバー、ジェンソン・バトンが年間チャンピオンに輝き、バトンはその実績をひっさげて翌年マクラーレンに移籍するのです。
ところがところが。
翌2010年は、元チャンピオンをそろえたマクラーレンも善戦しますが、この年の大躍進は、空力に優れたマシンの開発に成功した、チーム・レッドブル。
「レッドブル、ツバサをさずける」のCMの、栄養ドリンク・レッドブルです。
レッドブルのヴェッテル、ウェーバーの二人と、フェラーリのアロンソが、最終戦までもつれる優勝争いを演じ、
最後の最後に笑ったのがヴェッテルでした。
昨年2011年は、シューマッハの現役復帰も話題になりましたが、激戦を勝ち抜いたことですっかりチャンピオンとして自信をつけたヴェッテルの一人勝ち状態でした。
今年2012年は、ライコネンがF1に復帰しましたので、シューマッハ、アロンソ、ハミルトン、バトン、ヴェッテルと、チャンピオン経験者が6人もいるという豪華なシーズンです。
そう、毎年毎年誰が勝つかわからない!というのが近年のF1なのです。
そんなこんなで…
ドライバーの腕だけでも勝てないし、
各チームがどんなマシンを開発するかによっても全然成績が違ってくるし、
当日のタイヤ交換のタイミングや、天候に対応したセッティングなど、チームのカケヒキや頭脳戦の要素もある。
一筋縄ではいかない熱いスポーツ、それがF1!
すいません、だいぶ熱くなってしまいました。
実は、今年から地上波でのF1放送がなくなってしまったらしく、ファンとしては非常にショックです。
しかし憧れの気持ちが消えたわけではありません。
日本人ドライバーの小林カムイ選手(尼崎出身)にもぜひがんばってもらいたいですが…
私のひいきは、英国のマクラーレンチームです。
現在のドライバー、バトンとハミルトンもかっこいいですが…
マクラーレンといえば、なんといっても、伝説のドライバー、アイルトン・セナが有名でしょう。
1980年代後半に無敵のチャンピオンとして君臨し、
ライバルのアラン・プロストと激しいライバル関係を演じながら、
まるで神のような見事なドライビングテクニックと、悪魔のような非情さをあわせ持った、
甘いマスクのまさに「カリスマ」
それがアイルトン・セナ!
1994年、レース中の事故で亡くなってしまい、悲しいですが、文字通り伝説になってしまいました。
さてさて前置きが長くなりました。
実は、毎週団体レッスンをさせていただいている、心斎橋アートホールさんのすぐ近くに、
「マクラーレン」のショールームがオープンしたのです。
この店内では、マクラーレンの市販のスーパーカーの販売のほかに、
なんと、かのアイルトン・セナが乗ってチャンピオンになったときの本物のマシンが、展示されているのです!
先日、ちょっと見に行って、写真を撮ってきました。
いやもう、大興奮です!
あの伝説の一台が、まるで新品同様ぴかぴかな状態で現存して、しかもそれが大阪にあるなんて!
さて、私はマクラーレンの車を買う財力はないですが(市販車は一億円だとか)、
マクラーレンチームのウィンド・ブレーカー買っちゃいました。
ちょうど防寒になる軽くてかっこいいスポーツウェアが欲しかったのです。
わーい、ブラックプールに持っていこうっと。