稗田・・・元あがり症で、山田君の先輩
山田くん・・・あがり症に悩む新入社員
稗田
「お、山田君何見てるんだい？」
山田くん
「オーケストラの動画ですよ。最近、はまっちゃって。
最初は彼女を家に呼んだときに流れてたらかっこいいかなーって思って
流してただけなんですけど。」
稗田
「へーそうなんだ。
あれ？ちょっとここアップしてみて。」
山田くん
「この、演奏者の顔ですか？」
稗田
「そう。目の動きがさ・・・」
山田くん
「目がどうかしたんですか？」
稗田
「演奏してるところよりも先をみてるんだ。」
山田くん
「あ、確かにそうですね。」
稗田
「それで結果、こんなにスラスラ演奏できていると・・・。
そうか。やっぱり、同じなんだな・・・。山田君。これだよ。」
山田くん
「これって。先をみることですか？」
稗田
「そう。先をみれば、すらすら出来る。
これは話をするときと同じなんだよ。」
山田くん
「スピーチに活かせるってことですね！
続きを聞かせてください！」
稗田
「『ちょっと先を頭に出しながら話す』
スラスラ話す人
頭の回転が速いと言われる人は
こうやって話してるんだ。」
山田くん
「頭に何をだすんですか？」
稗田
「形になっててはっきりとわかるものは、
『画像や図』だね。
それをだしたまま話してる。
形にはなってない物だと
なんかポッと出た話のアイデアみたいな感じのもの。
それに追いつくように話している感じだね。
アイデアがでて、それを口で処理する。
発生と処理の追いかけっこをしてる感じ。」
山田くん
「その発生と処理が同時になるとスラスラ話せないってことですね。」
稗田
「そうだよ。発生と処理が同時だと
話終わった瞬間に、次に話のアイデアがでるまで
間が空くよね？
これがスラスラ話せない人に現れる間。
そして緊張がつよい人は、これで
“わすれちゃった”っていう不安モードになって、一気に思考停止になる。」
山田くん
「なるほど・・・。セリフがおわった瞬間に台本を取りにいく人。
セリフを言い終わったときにはもう次のセリフがわかってる人。
後者のほうがスラスラ進みますよね。」
●まとめ
話ながら思いつく（思い出す）と、
スラスラ話せる。
