稗田・・・元あがり症で、山田君の先輩
山田くん・・・あがり症に悩む新入社員
山田くん「あ、稗田先輩、ちょっと聞いてくださいよ。
昨日、彼女とデートしてたら
彼女の友達とばったりあったんですよ。」
稗田
「あー。それがお前のカコの・・・・アレだったのか？」
山田くん
「・・・・違いますよ。
違いますけど、その子がきれいな子だったんです。」
稗田
「ん～ あるあるだな。」
山田くん
「で、その後３人で少し喋ってその子はどっかいったんですけど
その後彼女が怒っちゃって・・・」
稗田
「あ～ チラ見？」
山田くん
「そーなんです。そんな、何回もその子をみた覚えないんですけど。
で、あれからずーっと怒りっぱなしですよ。」
稗田
「そうかそうか。まあ、彼女の怒りは置いといて。
今日は、そんないろんな事を引き起こす力がある、
新しい出会いについて話そう。」
山田くん
「新しい出会いと緊張と何の関係が？」
稗田
「緊張する性格を変えたい！と思ったら、練習することになるよね。
で、対人で練習する場合は
今まで関係がなかった人でやるといいんだ。」
山田くん
「その心は？？」
稗田
「理由は３つある。
１つ目は、変わろうとしてる事が相手にバレてない事。
変わろうとするのって恥ずかしくもあるんだ。
「変わろう」っていう思い・意図がバレるのが恥ずかしい。
バレて、「何あいつがんばっちゃってんの？」
って思われるのがいやだ。
そういう思いがあるんだ。
だから、
“性格変えようとして今無理やり演じてます。”
じゃなくて、
“もともとこんな性格です。”
の方が、気持ちがラクなんだよね。
どう思われてるかとか気にしなくていいから。
『高校デビュー 大学デビュー』が多いのは、
こういう事を考えている人が多いからだと考えてる。」
山田くん
「変わるのが恥ずかしいというより、
『そういう事を考えている事』がバレるのが恥ずかしい気がします。」
稗田
「そうだね。こちらの意図がばれてる感がなぜかいやなんだよね。
そして
２つ目は、今の関係では今の性格を維持してしまうから。
これは１つ目に似てるんだけど、
友達とか家族の前でいきなり新しい性格をみせるのってためらうんだ。
気恥ずかしい感じ。
だから、今まで通りの自分を演じてしまう。
それは変わりたい人にとっていい練習あいてじゃないよね？
新しい自分を見せにくいんだから。
だから、全然しらない人をつかうということ。」
山田くん
「そういえばここに就職して、明るくなったんですけど
家に帰って親を見た瞬間に
『あ、冷たく、暗く対応しなきゃ』
て思ってしまいました。
こういうメカニズムだったんですね！
今までの自分を維持しようとするメカニズムか～
なんか損。」
稗田
「だね。でも、練習でそのまま出せるようになるよ。
そして３つ目は、
新しい性格を維持しやすいから。
これは２つ目の理由の応用。
新しくあった人は、新しい性格しかしらない。
だから、その人の前ではその性格を維持しようとするんだ。
だって、前の性格をだしちゃったら、
『変わった』ことになる。
（明るい・堂々→おどおど・緊張のように逆に変わったことになる）
同じ人の前では同じ性格を保とうとする。
が原則なら、前の性格（おどおど・緊張する性格）は
ださないようにするよね。
だから、新しい性格を維持しやすい。
そうすると早くその性格がしみつきやすい。
練習回数が多くなるからね。」
山田くん
「新しい仲間ができた人の性格が変わりやすい理由は
こんな感じだったんですね～」
稗田
「そうそう。だから、山田君もこの仕組みを利用した方がいいよ。」
山田くん
「ですね！
じゃあ、まずは彼女の友達と会って、
堂々とした所をみせつけて・・・」
稗田
「ハイリスクな人選だな・・・」
●まとめ
新しい関係の中で
新しい性格をゲットしよう！