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別れの春、3月11日

2011年3月11日
東北を襲った大地震、東日本大震災、
そして大津波、
追い打ちをかけた東電原発事故

あれから2年

あの時 私は遠くにいた
東京に電話をかけたけど
つながらなかった

地震が起きたようだとの噂

出張先のテレビで津波の映像を見た
東北のあの青くおだやかな海が
濁流となって街を、人を、すべてを飲み込んでいた

言葉が でなかった

そして火災、原発事故 未曾有の出来事が
次々 彼の地を襲った

機会を得て、一年後、
東北を訪れた

岩手から宮城へ

一年たつというのに
見渡す限りの荒れ地



規則正しく並ぶコンクリートの枠組み

残された家々の基礎から 

風景は
小声で伝えていた

そこが街だったと



東北に来て欲しい
話して欲しい 
そして食べ、
買って欲しい

旅館の女将はそう言った

おしよせる津波に
いくども翻弄され
それでもこの地に住まい
知恵で乗り越えてきた

今度は大津波が来ても大丈夫

そんなはずだった

次々に明らかになる堤防の手抜き工事
傲慢なる東電
愚かで取り返しのつかぬ過失

ずさんな除染
20ミリシーベルトという高値の指定解除

地震、津波は自然が起こすもの
起こることは避けようがない

けれど、人の傲慢、過信は防ぐことが出来る
必要以上に過敏になることはないけれど

可能性、リスクを冷静に見つめ
今回の過失を繰り返さないよう

心にとどめておきたい

あやまちを繰り返さぬように



いつの日か 何か出来ることを探して

メモ判定:★★★★☆(銀星キラキラ