「出版流通の分業死守」を掲げる
凸版、大日本印刷連合の赤っ恥

昨日は、大笑いのニュースがあったので紹介します。これっ電子書籍はイヤだ!って言ってるだけ?
7月20日配信 毎日新聞▶<電子書籍>出版・流通の分業死守 米独占を阻止へ、日本連合で対抗
「アマゾンやアップルは、作家から作品を直接仕入れ、電子書籍製作から配信・課金、端末まで一手に握る独占モデルを狙っている。主導権を握られれば、日本の出版業界は崩壊しかねない」と、27日に電子書籍にかかわる業界団体「電子出版制作・流通協議会」を凸版印刷と共同で発足させた大日本印刷。・・・これはビジネスの世界では通用しない理論(笑)。
オイラが思うに「もう遅いんだよ。すでに主導権はあっちにあるんだよ。今まで何もしてこなかったのに、勝てる材料が何もないのに、どうしょうと思っているの?」ツー感じだなぁ~。
日本語を英語にしろ!と言っていう分けじゃないし。システムは違っても、どの国も同じ問題を抱えながら前に行こうとしているのに、なんとも後ろ向きな日本の大手印刷会社の旗振りである。
まずは、電子出版ビジネスの流れを見て考えて下さい。(注:すでにアマゾンはアップルに対応)

$Tommy's Jazz Caf'e ジャズブログ

昨日のリリースを検証。言っていることがムチャクチャ!時代錯誤の団体(笑)。鎖国と開国です。

出版社や書店、端末メーカー、通信会社に参加してもらい、印刷や書店も含めた業界の分業体制を維持する日本独自の電子書籍の出版・流通モデルの再構築が狙い。日本勢がバラバラでは、“黒船”に電子書籍市場を支配され、紙の本も残せなくなる。

自分たちが居座ったビジネスモデルを維持したいとのお考えのようです。無理!(上記の図、参照)
あなたたちが関わることで、電子書籍の定価があがるだけで、何のメリットもない!書籍のデジタル化って誰でもできるだろうし、集金はカード会社。買い取って販売してくれるなら話は別だけど。
なぜ、アマゾンが日本に上陸してきた時に何もしなかったの?(笑)。
上の図にはないが、作家→読者の直接販売もありうるというのが、これからの大きな楽しみだ。

アップルなど米ネット企業主導の発展は「作家→出版社→印刷→取り次ぎ→書店」と分業してきた日本の共存共栄の流通構造を崩し、印刷会社や書店は市場から排除されかねない。

それは流通であり、読者が本を受け取る物流論にしか過ぎない。作家の創作活動と読者が読むこととの距離がもっと近くなった。電子書籍の出現で、大量生産及び流通は崩壊してしまったと考えるべき。選択が増えた恩恵を読者は喜ぶはずだ。コストを考えると存続は困難でしょう。どうして、印刷会社を残す必要があるのかが理解できない。本業で紙の書籍を少部数でも刷って、本屋さんに届ければいいのでは?時間の問題ですが。もう、本屋さんは諦めていると思うけど。すでに共存共栄は成立していません。図の日本勢の「書籍のデジタル化:大日本印刷、凸版印刷、トーハンなど」枠を削除すると、米国勢力と全く同じじゃないの?プッ。「こらからも一枚かましてくださいよ~」という泣き言だな。いらない、消えそうな業種がまとめて見やすくなっています(笑)。

電子書籍は紙の新刊本と異なり、定価販売を義務付けた「再販制度」の対象外。大手ネット企業が価格決定権を持ちやすい。「再販制度」の崩壊だ。

「再販制度」を長い間見直さなかったツケが、電子書籍でシャッフルされるのは好ましい。作家も読者も困らない。利権でふんぞり返っていた中抜き業種が排除されるだけ。

大手出版社は取材費の負担など作家を支えており、損得は一概に言えないが、電子書籍は作家と出版社の関係も一変させる可能性を秘めている。

逆に才能ある新人作家の登場が期待できる環境になる。悪しき習慣を修正できるので、健全化に向うと思われる。ツーか、必要な人が必要なだけで、ワークフローがシンプルになるだけ。印刷スケジュールで1ヶ月かかっていた時間を短縮できるのは、タイムリーにリリースできる好材料だと思う。

紙の本の不振で中小出版社の経営がおかしくなれば、専門書の出版が困難になる可能性がある。図書館の電子書籍対応が進んでいないのも問題。

これは印刷会社が言っていることではないが、専門書ほど電子出版化すべきで、ローコストにできるから著者自身が責任を持って編集発行すべき。中小出版社が介在する必要はない。大学などの教育機関では、編集制作ができる機関が必要になると思われる。研究機関や大学などが制作した専門出版物が増えるのは、ネットで直接買えるので、読者にも喜ばしいことだと思う。
大学の授業などで教授の本を教材指定され、出版社と癒着っていた高い本を買わされていた歴史が終わるのは喜ばしい。
図書館の電子書籍対応は、世界的にグーグルがやってくれそうなので、放っておいても大丈夫。というか、図書館という建物自体が必要のない時代が、そこまで来ていると思うのだが。

DTPが一般化して写植がなくなったように、デジカメの普及でフィルム現像がなくなっていくように、電子書籍で消えていく業種は確実にある。まず、業態の変更が迫られる印刷会社、製本屋、本の配本取次は確実に消える。紙の書籍が少なくなったら、直販制に切り替わるので、出版社と本屋さんのオーダーによる宅配便での発送になるでしょう。本屋さんはスペースを有効に使って、カフェやコンビニなどのサービスビジネスとの融合で生き残るべし!!レンタルDVD&CDと合体で、いっしょにやればいい。
電子書籍のワークフローが明確になってきたら、出版社さえ要らなくなるだろうな。
人気作家はマネージメントしてくれるスタッフと制作してくれるだろうし、何人かの作家が契約所属するレップシステムが、新しいビジネスとして生まれるだろう。まぁ、制作機能を持つ芸能プロダクションのようなものだよね。

次に悪あがきするのはどの業種か
電子書籍のニュースから目が離せない!!
でも、一般的には興味のないことなんだよ

これからは、騒いで意味不明な組織を作ったら終わる業界だと思った方がいい(笑)。
オイラは、電子書籍のこういう都合不都合がよく見える業種だから分かりやすいが、一般的には今まで分かりにくかったことを、今になって云われてもツー感じかな(笑)。
印刷会社がやるべきことは、イッパイ株を持っていて、将来ただの紙切れになりそうな出版社の併統合、合併合理化の旗振りじゃないかな?今はじめないと大損すると思うんだけどなぁ~。
電子書籍のシステムなんて議論は、業界がやっているだけで、すでに読者はどっちでもいいと思っていると思うよ。「紙の本の質感も捨て難いし、でも電子書籍で読んでみたい気もする、安くなるしエコだからね」ツーところでしょう。なるようになればいいだけでしょう!安くなる方の勝ち!
実際は、紙である必要のない本が多いツーのが大問題でしょう。その議論はないなぁ~(笑)。
ジャズガイド本の殆どは、すでに紙である必要はない本ばかりです。キッパリ!!
紙でも電子書籍でも、書いてあることは同じ!後は読書スタイルと慣れの問題だけだ。慣れろ!!