中山康樹『かんちがい音楽評論 -Jazz編-』
マイルス本じゃないから、早速読んでみた中山康樹さんの『かんちがい音楽評論 -Jazz編-』を読み始める前に、こんな印刷トラブルがありました。元々印刷インキのメーカーに勤めていた印刷のプロとしては見逃せないことなので、一応トラブル処理するように連絡したが・・・。まぁ、こういうこと↓株式会社 彩流社 様
昨日、阿佐ヶ谷のBOOKS書原で「かんちがい音楽評論」中山康樹(著)を買ったのですが、
オビの印刷が定着していなく色落ちして着ていた服も汚れてしまい、手も茶色になるくらいです。
読んでいてもオビのインキが本文を汚してしまいます。早急に対応、対策をお知らせください。
←これがその問題の色落ちオビかんちがい音楽評論 -Jazz編-/中山康樹・著/価格:1,680円(税込)彩流社
アマゾンでチェック!!かんちがい音楽評論[JAZZ編]
tommy 様
いつもご愛読いただきありがとうございます。株式会社彩流社と申します。
早急に代わりの新しい本を送らせて頂きます。
他の所からは色落ちの事例も出ておりませんので、新しい物は大丈夫だと思います。
今回はご迷惑をお掛けし、申し訳ございません。深くお詫び申し上げます。*1冊だけということはないでしょう?このオビは、少部数のオンデマンド印刷のワックスタイプのインクで刷られているので、熱や擦れに弱いはずです。是非お試しください。んで、交換して貰いましょう(笑)。さてさて「かんちがい音楽評論」の感想を書くことにします。
腹を括った完全書き下ろし?
中山さん野暮な本を出したもんだ!
雑誌のコラムかブログレベルオイラ、中山さんの本には厳しいけど、ほんとはキライじゃないんだよ。でも、評論以前に「あざとさ」「露骨さ」を感じるんだよね。もっと分かりやすく言えば、商売人及び売り手としての感覚・・・評論家と同時に編集者としての顔が見えちゃう分けよ。個人的な恨みつらみがある分けじゃないけど、中山さんの方法論が見えてしまうのがキライ!まぁ、出版同業者としての匂いだと思うけど。
ジャズエンタテイメントの書き手としては、高く評価している分けで、そのジャズエンタテイメント本の第一人者が「襟を正したジャズ評論のあり方」を説いているから・・・話が見えなくなってしまうのだ(笑)。
数日前に四谷のジャズ喫茶「いーぐる」の掲示板に、店主の後藤さんが「『最後のジャズ評論家』がダラケきったジャズ界に愛のムチを振るった魂の本です。」と、この本のことを紹介していたので、尊敬するジャズ師範代の後藤さんが言うのならと思い・・・読んでみました。
しかし、この本は芸能ゴシップと同じレベルの本です。書いてあることは正論!間違いはありません。オイラが反論や不愉快になることは一切ありません。それと同時に新鮮な提言も、新しい情報も何もない。親しいジャズ友がいない熱心なジャズ聴きが現状を知るにはいいかも?
でも山中千尋、大西順子、菊地成孔という日本のミュージシャンに興味がない人には退屈な読み物です。
この本の内容はジャズ友が2~3人いれば、こんな話題はここ数年で何度か交わされた話だと思います。また四谷方面に顔を出していれば、身近かに感じられた話題もあります(笑)。
・・・いやいや悪い本ではないんですがね。ジャズファンなら誰もが感じていることであり、知っていることを、ジャズ評論家の中山先生にマジに書かれても「お笑いにしかならない」ツーことなのです。
そうそうジャズエンタテイメントとして楽しんでいることに苦言を呈されても困ってしまいます。ツーか「そんなことに目くじら立ててどうしたの?」って感じですかね?本のネタ切れ?
ジャズ本を読むのは、ジャズを聴くのとは別な趣味なんですよ。極端にいうと本来の音源とはまったく関係ないことを楽しんでいるのです。中山さんの本もそういう一冊なんだから、自分は別格とでも言いたいような上から目線の本ですが・・・それくらいじゃ、もう誰も騒がない。それよりも、問題を提起しておいて矢面にはゼッタイ立たない、ちょっと卑怯なところがあるからね(オイラの感想/笑)。「今回は矢面に立ちますって」事前にインフォメーションされてもね。予定調和レベルでしょう?
因に、ジャズ聴きのアルバムやミュージシャン、音源に関係ある評論や参考資料は別の情報源、方法論があり、中山さんがエリアに入れている評論家の本とは別次元にあるのがジャズ聴きのそれぞれの技というものでしょう。この本「中山さんのかんちがい」という項目も入れるべきでしたね(笑)。
自分のことは何も自己批判せずに、他人の著作物に対して「中山の戯言(たわごと)」という語り口で切り込んでいる分けだが、それほどエキサイティングな感じじゃないんだよね。だって取り上げている人たちが、元々一般的な常識が通じない変な人たちなんだから・・・無駄な説法でしょう(笑)。
それから、知識やデータをひけらかして、自信たっぷりに他人の著作物の重箱の隅をつっつく、お馴染みの中山的手法も嫌らしい~なぁ。寺島さんや小川さんのことも実名で書けば良かったのに・・・身内に甘いジャズ評論を非難しておいて自分も同じじゃん?(笑)。
今更「ジャズ評論を正す」みたいなこと言われてもねぇ。「スイングジャーナル」の廃刊を他人事のように論じているけど、歴代の編集者として自分にも責任はあるんじゃないの?これはオイラの単純な疑問。
この本を使って『ジャズ構造改革』の時のように波風を立て、批判や反響を話題にしたかったようですが、この本は『ジャズ構造改革』とは違います・・・。内容があの時ほど本気じゃない!中山さんのグチ本『ジャズを聴くバカ、聴かぬバカ―超裏口入門編』の続編というのがオイラの感想。
編集者、中山康樹が仕掛けたジャズ評論家、中山康樹の宣伝プロモーション本(あざとい手法)。自分より名の知れた人たちは実名にして、自分を売っていこうという・・・まぁ、ちょっと下品だということですね。芸能本みたいとはこのこと。新書で良かったのでは?いやいや、専門雑誌の連載コラムで留めておくべきだったと思います。その方が必然性もあり楽しめたのでは。値段も残念!!
いい本がオリジナルの顔を持たない新書でしか出ない、どうでもいい本が単行本になる。不思議な世の中。
まぁ、そう話題になる本とは思えませんが、これだけ書いたらいい宣伝になったと思うよ。オイラが騒いでおいたので売れるといいなぁ~(笑)。
オイラの提言:内容は正しい。でも、ジャズを楽しむならこの本のことは読んでから忘れよう(笑)。オイラはいつでも個人的な「自分の感想」だよ。何か問題でも?
追記:やっぱり中山さんも言っているように、友人や知り合いのアルバムや本になると批評や批判も鈍るし書けなくなるよね。「知り合いだから悪く思われたくない」「何度か合って話したら、いい人だった」「人間関係を考えると、正直には書けない」「業界狭いし会うことがありそうだから、書く事でイヤな気分になりたくない」は本音でありますよね。オイラにも経験あります友人の本のヨイショ記事、あれはヒドイ本だった・・・(笑)。だから、中山さんと接点のありそうな人のこの本の批評や紹介記事は要注意だね(友人だから、いい人だからと著作物はかんけーないよなぁ)。まぁ、中山さんもそういうことを言いたかったはずだし・・・オイラ?接点、全然ないです!だから書ける。でもこれはオイラの考える宣伝記事だよ。応援しているのさ。今時ねぇ、こういう評価の方が購買意欲をかき立てるんだよ。「いい本でした」じゃ誰も買わないよ(笑)。
評論、批評、批判~どのジャズ本が残るか?読者が評価することだし、いい本が残ることを信じたい。