好きなものばかり聴いていたら
他の感覚が劣化するらしいよ
音楽の感動は快楽分泌物の混合

オイラは最近、ジャズ聴きの解明に興味がある(笑)。ジャズ聴きといっても、あまりにもいろんな人がいて面白いからだ。それを好きなジャズのジャンルで分類しても、混乱するだけだから、単なる生き物として捕らえてみようと考えている。
脳科学者が云うには、音楽の感動を体外から考えると情緒的で、エネルギッシュなものだが、体内から考えると電気的で幻覚的な分泌物の混合なんだそうです(笑)。
要は好きな音楽を聴くと、耳から入った信号に対して、脳が「快楽」と感じ、いろいろな信号を送り、体中に多くのホルモンが分泌される・・・それが「感動」「共鳴」という体感になるということです。
逆に好きでもない音楽は、何も変化が起こらない、「快楽」が起こらない・・・心を閉ざしてしまうんだね。
ところが、この好きな音楽の「感動」ツーのが厄介者で、ある種の「慣れ」に従うものだそうで、日常的には、殆ど「パブロフの犬」みたいなものなのだそうです。経験で慣れてくるということ。「体験したことのないような感動」って、ウソなんだよね。大小はあるかも知れないけど。
確かにJ-ポップや演歌のファンの年齢を考えると、人生の経験値そのものって感じがするもんなぁ~。
んで、他の使わない信号、感覚は錆びてくるので、それに準ずるものにしか反応しなくなり、もっと快楽なものへ、というのが定説なのだそうです。
ジャズ聴きは、意固地で頑固な者が多いのですが、なぜ意固地で頑固になるか?
それは、極端な言い方をすると、「他の音楽では感動(快楽)出来ない回路に落ちいている」ツーか、もっとキツク云うと、「もう他の回路は錆びて機能しない」ということになるのではないでしょうか?まぁ、それを否定するためにも意固地で頑固になっていくしかないんですよね(笑)。あいたたたっ!
子供に食べ物の好き嫌いで「何でも食べないと成長に害がある」というのですが、それは体に必要なビタミンが足りなくなるからで、音楽も同じようなものなのだそうで、偏ると同じ電気信号しか受け取れない脳になるそうです。それは自ら心がけないとホントに錆びて退化していくらし~い。
体外で考えると、マイルスやコルトレーン、ビル・エバンスがいるのですが、体内で考えるとバイブレーションの異なる信号があるということだけなんだよね。似通った快楽信号ばかりに傾倒するとツー話なんです。まぁ、人はそれを「好み」という分けですが・・・(笑)。
前に、絵が下手な人とは、脳と手の運動の信号伝達が上手くいっていないだけのことつーのを書いた覚えがあるけど、脳の伝達信号から考えると、トレーニングで回復することもあるので、諦めてはいけないんだよね。
ホント、音楽も脳科学的に解明すると
身も蓋もない話になってしまいます
事実なんだろうから仕方がないのですが

マニアというのは、偏った信号の受信を快楽としている訳で、音楽的にはいいのかも知れませんが、生き物としては、健全ではないツーことなんだろうなぁ~。
健康に役立つ「万遍なく脳を使うジャズ選曲指南」なんていうのも、あってもいいかも知れません(笑)。
基本は自分では選曲しないことだね。「ジャズが好き!」というだけで、何でも楽しめるように鍛えておけばいいんだよね。音楽信号伝達の退化に注意しましょう!
これは、元々人間には殆どの機能が備わっているという考え方が前提、次は元々はそんな機能なんて備わっていないんだよという前提で考えて見よう。経験により進化したという考え方ね(笑)。

●スティーヴ・ガッド24年振りのリーダー作
最近、文字ばっかりで「読む気がしね~ぇ!」「tommyのブログはビジュアル優先だろう!」というお叱りのコメントを頂きました。そりゃ~そうだ!と言いながらも、この頃はビジュアルにし難いテーマを扱っております。スマン!!ちょっと勉強気分なんですよ。
んじゃ、ちょい欲しいアルバムを紹介しておきましょう。国内盤名「ガッド・ライヴ!」、ドラマー、スティーブ・ガッドのニューアルバム、24年振りのリーダー作だそうです。まだ、国内盤しか店頭に並んでいないので、2,625円は出す気になりませんが、輸入盤が並んだら買いたいと思います(笑)。
試聴したら、ウェスの名盤「フル・ハウス」+「ウェス・モンゴメリー・トリオ」の気分になれるジャズクラブ・ライブ盤の1枚(あくまでも気分です)。オルガン・トリオ+バリトン・サックスという編成もイイ感じ。4ビートジャズのガッドは、オイラはスキです。こういう気合いが入ったライブに行きたいなぁ~。

Tommy's Jazz Caf'e ジャズブログ
Live at Voce/Steve Gadd and Friends(2010/

メンバー:スティーヴ・ガッド(ds)ジョーイ・デフランチェスコ(Hammond B-3, tp)
ロニー・キューバー(bs)ポール・ボーレンベック(g)
2009年11月17日、アリゾナ州スコッツデールのクラブ「Voce」でのライヴ収録。

1. Watching The River Flow
2. Way Back Home
3. Undecided
4. Bye Bye Blackbird
5. Them Changes
6. Georgia On My Mind
7. Back At The Chicken Shack
8. Sister Sadie

ボブ・ディラン「ウォッチング・ザ・リヴァー・フロウ」、クルセイダーズ「ウェイ・バック・ホーム」、レイ・チャールズで知られる「我が心のジョージア」、ジミー・スミス「バック・アット・ザ・チキン・シャック」など、誰もが一度は耳にした事のあるポップス、R&Bの名曲を、グルーヴ感溢れる演奏を聴かせてくれます。是非、聴いてみてください。オイラは、輸入盤を買ったら再度紹介します。
アマゾンで購入▶ ガッド・ライヴ!