●今耳で"ウェザー・リポート"を聴いてみた-5-
ポップでありながらジャージィー
ウェザーのサウンドが見えた?
ちょっと詰込み過ぎじゃないの

その時、ヴィトウスは吐き捨てるように言った「こんな幼稚な音楽をやりたくてウェザーをやっているんじゃない、みんなでディズニーランドにでも行け!」(オイラの想像です/笑)。
はい、オイラはこのアルバムはチックの'72年のヒット作『リターン・トゥ・フォーエヴァー』をパクッただけのアルバムだと思います。オリジナリティーの欠片もありません。ん~、チックのアルバムの爆発的なヒットが、よっぽどショックだったんですね。でも、このアルバムも売れたからいいじゃありませんか(笑)。
ジョー・ザヴィヌル(Electric and acoustic piano, synthesizer, guitar, kalimba, organ,
tamboura, clay drum, tac piano, melodica)
ウェイン・ショーター(Soprano and tenor sax, tac piano)
アルフォンソ・ジョンソン(Bass)ミロスラフ・ヴィトウス(Bass)
ドン・ウム・ロマン(Percussion, drums)イシュメル・ウィルバーン(Drums)
スキップ・ハーデン(Drums)ムルガ(Percussion)レイ・バレット(Percussion)
スティーブ・ライト(Timpani)
Don Ashworth(Ocarinas and woodwinds)Isacoff(Tabla, finger cymbals)
Edna Wright(Vocalists)Marti McCall(Vocalists)Jessica Smith(Vocalists)
James Gilstrad(Vocalists)Billie Barnum(Vocalists)

Recorded: 1974

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Mysterious Traveller/Weather Report(1974/Columbia)

オイラにとって、このアルバムはちょっとツライです(笑)。アルフォンソ・ジョンソンの参加でファンク色が強くなったという人がいますが、前作と比べても全然黒くない白いです。
ウェザー・リポート解散後のザヴィヌルのリーダーアルバムの基本形が、このアルバムにはあります。全然ジャズではありません。ホントにザヴィヌルはこういうのが好きなんですね。チックに先を越されてしまいましたが・・・ちょっとワールドミュージックぽい(笑)。ショーターの良さが消された。
楽しい感じで、一般的に聴きやすくはなったと思いますが、曲のクオリティーがそれ程でもありません。『リターン・トゥ・フォーエヴァー』にプログレシブロックを加えたようなアルバム。
「全体的にザヴィヌル色の濃い、シンセサイザーを多用したスペイシーなサウンド」と、評価する方もいますが、ザヴィヌルがシンセを使いこなしていたら、こんなにメンバーが膨れることもなかったのでは?まだ、効果音的な使い方に終始していて、まだまだシンセの使い方が散漫な感じがします。やはりエレピとピアノの方がいい演奏です。ちゃっかり、ARPのシンセの広告まで出ているザヴィヌル発見。

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ARP Instruments advertisement, circa 1975-76

このアルバムは、ジャズ聴きが『リターン・トゥ・フォーエヴァー』を聴く時に感じる、"恥ずかしさ"のようなモノまでいっしょにパクッてしまったようですね。いえ、特に何がハズカシ~という分けではないんですがね・・・何か恥ずかしい(笑)。ウワッ!かなり評価が低くなってしまったぜ!次行こう。
あれっ『ミステリアス・トラベラー』って
こんなに恥ずかしいアルバムだった?
(笑)