この世の中は、もしかすると「さかさま小路」かもしれないと感じることがある。
「さかさま小路」とは、ミヒャエル・エンデ著『モモ』の中に出てくる不思議な世界。
その前にモモとは、どんな女の子なのか紹介します。



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モモに話を聞いてもらっていると、ばかな人にもきゅうにまともな考えが
うかんできます。モモがそういう考えを引き出すようなことを言ったり
質問したりした、というわけではないのです。
彼女はただじっとすわって、注意ぶかく聞いているだけです。
その大きな黒い目は、あいてをじっと見つめています。
するとあいてには、じぶんのどこにそんなものがひそんでいたかと
おどろくような考えが、すうっとうかびあがってくるのです。

モモに聴いてもらいたいと思いませんか?
もう少しだけ

モモに話を聞いてもらっていると、どうしてよいかわからずに
思いまよっていた人は、きゅうにじぶんの意志がはっきりしてきます。
ひっこみ思案の人には、きゅうに目のまえがひらけ、勇気が出てきます。
不幸な人、なやみのある人には、希望とあかるさがわいてきます。 

まさに傾聴の達人なのです。
次回は「傾聴の達人になれる7つの心構え」




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さかさま小路の世界へようこそ!

どんな世界なのか?
『モモ』の中に出てくる「さかさま小路」とは、 
その名前の通り、後ろ向きに歩くことで、前に進めるようになります。 
また、言葉は、音で聞きとるものではなく、心で感じ取るものになってます。 
しかしそれだけではありません。
さかさまなのは呼吸も思考も感覚も、全てなのです。 

人はものを考えたり感じたりするとき、ある対象を前にします。 

子供を前にして「どうしてこの子は親の言うことを聞かないのか? 
どうしたら良い子になるのか?」と
考えたり、感じたりしたことはありませんか?

この順序が逆になるとどうなるのでしょう。 
まず考え、感じた後で、その対象があらわれる・・・まるで魔法のように! 

子供の良いところを考え、感じていると、
良い子供があらわれる
・・・魔法のように? 
私たちが住んでいる世界は、もしかしたら「さかさま小路」かも知れませんね(^^;

いかがですか?

後ろ向きに歩いて見ませんか?前に進むことができます。


後ろ向きに考える大切さ、前向きと後ろ向きの秘密の関係ついては、その2で・・・


明日は「福岡哲学カフェ@天神」を開催します!