パコと魔法の絵本(2008日)--完成披露試写会 | CINEPHILIA~映画愛好症~

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気づいたら11月。もうすぐ1年終わっちゃいますねー。今月はフィルメックス見に行かれたらと思ってます。

パコ1 パコ2

予告で心ひかれた不思議な世界。マイミク様のご厚意で、楽しんできました。

昔々、大人の俳優に脱皮できなかった元有名子役や、消防車にひかれたまぬけな消防士など、患者だけでなく医者や看護師も変わり者ばかりが集まる病院があった。中でも一代で自分の会社を築いた超ワガママ老人の大貫(役所広司)は、一番の嫌われ者。ある日大貫は、1日しか記憶を保てない少女パコ(アヤカ・ウィルソン)に出会う。(シネマトゥデイ)

中島哲也監督のハチャメチャ劇(「下妻物語」「嫌われ松子の一生」)は毎回楽しんできたので、今作も期待していたのですが・・・。はじまってすぐ、「うわ、ダメだ!」ガーンと思いました。美術も衣装も凝ってるんですが、奇妙な登場人物のキャラクターそのもの、舞台のような大げさな動きに、嫌悪感。みんな叫ぶから、セリフが聞き取れないし;。

でも慣れなのか、パコちゃんの笑顔で中和されたのか、中盤からはぐいぐい話に引き込まれました。役所さんの真面目な顔、土屋アンナのちょっと可愛い朗読、アヤカ・ウィルソンちゃんの無邪気な笑顔。パコのためにみんなが力を合わせて、なんて素敵じゃない?CGの勢い(これに1年以上費やしていたらしい)も手伝い、出てきてしまったよ

終わってみれば、可愛い可愛いお話。前半だけ我慢が必要だけど…。

上映後は豪華なゲストによる舞台挨拶がありました。司会はテレ東・大橋美歩アナ。登壇は役所広司、アヤカ・ウィルソン、土屋アンナ、劇団ひとり、山内圭哉、國村隼、上川隆也、後藤ひろひと(原作者)、中島哲也監督。もうもうアヤカ・ウィルソンちゃんのはにかんだ姿が可愛いのなんのって。映画中の衣装を着て出てきました。土屋アンナはやはりすらりと細くて(映画中でもナース服から伸びた脚がきれい)、低い声も素敵。監督は「細かい部分にこだわって作った映画なので、もう1度観ても発見があるでしょう」ってことでした。


9月13日(土)より公開予定
満足度:★★★★★★★★☆☆