ゾンビーノ(2006カナダ) | CINEPHILIA~映画愛好症~

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気づいたら11月。もうすぐ1年終わっちゃいますねー。今月はフィルメックス見に行かれたらと思ってます。

ゾンビーノ1 ゾンビーノ2 ゾンビーノ3

仕事が終わったのは開場時間頃。諦めようかと思いながら、最寄駅から走って10分。ギリギリ間に合いました。そこまで苦労して見るべき作品か分からないけど…。

のどかな田舎町ウィラードでは、ゾムコン社によって開発された特殊な首輪着けられたゾンビが、人間によって飼われていた。そんな状況に違和感を覚える少年ティミー(クサン・レイ)だったが、ある日、ご近所の目を気にする母ヘレン(キャリー=アン・モス)の主張により、彼の家でもゾンビ(ビリー・コノリー)を飼うこを決めた。 (シネマトゥデイ)

こんな映画、私らしくないと思われそうですが。なぜか見たい作品リストに夏前から「FIDO」と入っていました。「FIDO(ファイド)」というのは飼い犬によくある名前だそうで、ゾンビを忠犬に見立てて少年がつけた名前なんです。映画中でも、ゾンビを散歩させたり、躾したりという奇妙な状況を、真面目な顔して演じているから面白いです。そして、確かに「ゾンビ版名犬ラッシー」のようなストレートな展開。ゾンビが可愛く見えてしまうから、不思議です。全く、私にも大丈夫でした。

でも、どこか皮肉な描き方もあり、笑っていいのか汗という思う部分もあります。また悪人、善人関係なく撃つ、殺すというシーンが多く、そこに道徳的なモノは全くありません。気にせず、ゾンビと少年/母親との心の交流を楽しめばいいのでしょう。ラスト近くの悲惨な空気を、楽しい音楽で打ち壊すテクニックも、なかなかでした。

10月27日(土)より公開予定
満足度:★★★★★★☆☆☆☆