WOWOWの映画レーベル「WOWOW FILMS」が作った第一弾。雫井脩介の傑作ミステリーの映画化で、主役にトヨエツだから、気合の入り方が分かります。夏に先行放送していたそうなので、観た方もいるかも？
川崎で起きた連続児童殺害事件で“BADMAN”と名乗りテレビに脅迫状を送りつけた犯人が、3件目の犯行後、こつ然と姿を消してしまう。捜査に行き詰った警察は捜査責任者の巻島(豊川悦司)をテレビに出演させ、犯人に直接語りかける“劇場型捜査”を決断するが、犯人を挑発する巻島の発言に報道は加熱し、日本中が混乱に陥る。 （シネマトゥデイ）
私はてっきりドラマだったものかと思い、それにしてはよく出来ていると感心しつつ見てしまいました。でも、今ちょっとした人気ドラマをすぐ映画化する時代だから。予想したものは、キチンと予想通り出てきたりしますが、2時間緊迫感が保たれ、なかなかよかったです。ラストの解決は意外に簡単で、拍子抜けもしましたが。
警察内の人間模様が丁寧に描かれていて、そこが良かったです。偉そうだけどすぐ保身に入る石橋凌（「ローグ・アサシン」でも出ていましたが、このヒトの顔って胡散臭いのよね）や、トヨエツを慕う老刑事の笹野高史（今回は、あの子のお父さんねとまじまじ見てしまった）、若いのにイヤラシさが板についてる小澤征悦なんてツボでした。（ラストのしつこいほどの笑みは、笑いどころかと）
何はともあれ、どうしてトヨエツってかっこよく見えるのか。スタイルのよさなのか、あの物腰なのか、声なのか。今回も低音で語っていました。
10月27日（土）先行ロードショー、11月3日（土）よりシネマスクエアとうきゅう他にて公開予定
満足度：★★★★★★☆☆☆☆