ヘアスプレー(2007米) | CINEPHILIA~映画愛好症~

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気づいたら11月。もうすぐ1年終わっちゃいますねー。今月はフィルメックス見に行かれたらと思ってます。

ヘアスプレー1
ヘアスプレー2
これもこの秋期待していた作品のひとつです。私…失礼なことにトラヴォルタの他に、主演の子も女装かと思ってました…。とてもチャーミングな女の子でした。ごめんなさい。


音楽とダンスとお洒落に夢中な、天真爛漫な女子高生トレーシー(ニッキー・ブロンスキー)は、ひょんなことからティーンに大人気のローカルTV番組「コーニー・コリンズ・ショー」のオーディションに合格。そんなある日、「ミス・ヘアスプレー」を市民投票で選ぶ番組の全国放送で、トレーシーは

差別撤廃を訴える抗議行動を起こすことを計画する。

はたして、シンデレラガールのミス・トレーシーを待っヘアスプレー3

ている結末とは一体……? (映画生活より)


奇才ジョン・ウォーターズ監督の映画「ヘアスプレー(1988)」をミュージカル化したのが2002年。2003年にはトニー賞他多くの受賞をうけ、再度映画化されたそう。なんと、1988年映画のトレーシー役リッキー・レイクさんも、ラストの観客席にいるエージェント役で登場しているらしいです(その他、一緒に映るのは、アダム・シャンクマン監督、音楽のマーク・シェイマン、スコット・ウィットマン)。

やはり注目はこの豪華なキャスト!

主役トレーシー役のニッキー・ブロンスキーは、オーディションでヘアスプレー4

選ばれた新人とのことですが、独特なアクセントですごい声量。

ぷよぷよと踊る姿が可愛いんです。

母親役がジョン・トラヴォルタ。踊りや歌はたいしたものではあり

ませんが、笑いには一役買っていました。

父親役はクリストファー・ウォーケン。普段はいかめしい役が多い

のに、昔ダンス・ブロードウェーで活躍していたという経験から60過ぎ

ても身軽に踊っていました。トラヴォルタとダンスする姿など、とても

笑えます。

ライバルの母親で、嫌味な番組プロデューサー役にはミシェル・ファイファー(似合いすぎます)。「恋のゆくえ(1989)」、「アンカー・ウーマン(1996)」で歌には定評あったMファイファーは、この映画でもしびる歌声を披露しています。すごく痩せて、老けたなぁと思ったら、彼女もうすぐ50歳。

トレーシーのボーイフレンド・リンク役には、ザック・エフロン。ディズニー番組「ハイスクール・ミュージカル」で人気を博したらしく、髪型のせいか「ビバヒル高校白書」のブランドンに似ていました。

声量といえばレコード店の黒人女主人のィーン・ラティファ音譜です。やはりトリを務めていました。



最初から、歌・踊り・ジャンプが炸裂していて、エンターテイメント性は抜群です。一緒に踊りたくなること間違いなし!脇役までもすばらしいダンサーを揃えているので、歌詞の字幕を追うより、踊りを見たほうがお得です。


内容はトレーシーに対するデブ差別と、ブロンクスに残る黒人差別を撤廃しようという社会的な一面を見せていますが…そもそもトレーシーがリックを好きになったのも、見た目じゃないかと; 構図が単純で、パリスヒルトンのようなブロンド親子と、チビデブ親子の対決など見た目で楽しめます。歌や踊りに時間を費やしている分、内容は込み入ってない方が万人受けするんでしょうね。60年代ということで、洋服も可愛いものが多く、特に女の子ならワクワク。


ラストは全員が集まり踊ったり、歌ったり、とても華やかでミュージカルらしい終わり方です。興奮とともに幸せな気分で帰れました。


* お土産でもらったトラヴォルタの顔のウチワ。すごく嬉しいけれど、会社では使えないなぁ…。


10月中旬公開予定

満足度:★★★★★★★★☆☆