サイドカーに犬(2007日) | CINEPHILIA~映画愛好症~

CINEPHILIA~映画愛好症~

気づいたら11月。もうすぐ1年終わっちゃいますねー。今月はフィルメックス見に行かれたらと思ってます。

サイドカー1 サイドカー2

根岸監督

x竹内結子という組み合わせに興味持ってました。・・・が、実は脇役が面白いです。

不動産会社勤務の薫(ミムラ)は、ある日、有給をとって釣堀に出かける。彼女は少女にエサをつけてあげながら、20年前の刺激的な夏休みを思い出していた。母の家出後、ヨーコ(竹内結子)という若く美しい女性が夕飯を作りに現れる。型破りだが温かい心を持つ彼女に、小4の薫(松本花奈)はすっかり魅了されるのだった。 (シネマトゥデイ)

正直、竹内結子の役は「あれー?」と思いました。豪快で、無作法で、お金に無頓着な女。今までにないイメージだったのと、きついソバージュのせいで、彼女の話し方や笑い方に最後までなじめませんでした。松たか子や広末あたりじゃ意外性がないかも知れないけど・・・。

しかし、子役の松本花奈ちゃんは、はにかんだ笑顔が可愛い女の子。地味ながらしっかりした演技をしていて、よいコンビだったと思います。静かな中に感じるものがあり、根岸監督っぽい(あまり多くの作品観てませんが)と思いました。小さな子供の世界をめいっぱい広げてくれるお姉さん。それが父親の愛人だったなんて、(大人からみれば)面白くて素敵な設定です。二人で自転車をマスターして野原で寝そべるシーンなんか、いい絵になってました。

私が一番気に入ったのは、懐かしさ。80年代前半の設定なので、この時代を夏休みとしてすごした多くの人にはとっても懐かしいアイテムがいっぱいです。250mLの真っ赤なコーラ缶とか、パックマンとか、キヨシローとか(結子様は記憶にないであろうナツメロをガンガン歌ってました)。また面白い脇役陣(樹木希林、温水洋一あたり)も○。競馬場のおばちゃんの一言が私にはツボでしたワ!夏休みのキラキラした光や、葉づれの音などの雰囲気が素敵な映画です。イメージは「いちばんきれいな水」(加藤ローサ)と重なるものがありますが・・・;。

6月下旬、シネスイッチ他にて公開予定
満足度:★★★★★★☆☆☆☆