女帝[エンペラー](2006中/香)--完成披露試写会 | CINEPHILIA~映画愛好症~

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気づいたら11月。もうすぐ1年終わっちゃいますねー。今月はフィルメックス見に行かれたらと思ってます。

女帝2 女帝1


世界的トップ女優のチャン・ツィイーと、「ウィンターソング」のジョウ・シュンが出ているので、見なくては・・・と。

皇帝である夫を殺された若く美しい皇后(チャン・ツィイー)。実の兄を殺し王位を手に入れた新帝(グォ・ヨウ)。皇后が密かに想いを寄せる歳の変わらない義理の息子である王子(ダニエル・ウー)。新帝が皇帝だけでなく王子の命をも狙っていることを知った時、愛する男を守る為、女は全てを奪った男に傅く。絢爛豪華、愛憎渦巻く宮廷で、女が“女帝”という仮面を被って仕掛ける、最も美しく冷酷な“復讐劇”=“最後の夜宴”が今、幕を開ける! (GAGA HPより)

「グリーン・デスティニー」のスタッフが美術・衣裳・音楽を担当したので、豪華絢爛キラキラ。色彩や配置が絵になるんです。そしてアクション監督は「キル・ビル」や「マトリックス」シリーズのユエン・ウーピン。まるで舞踊を踊っているようにいちいちアクションが決まっていて美しいのです。ワイヤーもVFXも使いまくり、重力なんて全く無視、シリアスで残酷な処刑シーンにまでワイヤーアクション使ってましたワ。本当に「どろろ」とは大違いで、見ごたえあります(決して、チン・シウトン監督をバカにしている訳ではありません)。

それより、驚いたのはストーリーです。私の読んだことのない「ハムレット」を原案としている、というのですが、こんなお話だったの?ラストはこれでもかという展開にある意味気持ちよかったです。ところで私は、チャン・ツィイーが「義理の息子の命を救うために」新帝に乗り換えた、とは読めなかったの。最初のシーンを見逃していたのか・・・あれは本物の野心の女に見えていました。

(これ以下ネタバレになりますが)
ジョウ・シュンはただの純情娘だったのが残念。あのタイミングで舞踊に現れ、にやっと含み笑いをしたら・・・全てお見通しなのかと思うじゃないの!!あんた、本当にオバカさんねぇ;。
そして、ラストがうまいです。気になる。気になる。そしてそのままクレジット・・・。たいしたことじゃないんだけど、真相が気になります。

あまり期待せずに観にいって見てください。意外に楽しめます。

* チャン・ツィイー(1979年生)、ジョウ・シュン(1976年生)というのが驚きました。この映画では特に、

チャン・ツィイーの方が年上に見えます。

6月より有楽座他にて公開予定
満足度:★★★★★★☆☆☆☆