池谷 裕二
進化しすぎた脳

脳みその話が好きだ。

(脳、じゃなくて脳みそ、って言っちゃうんだよねー)


この本は「海馬」 を書いた脳科学の先生が

中高生と対話する形で脳の仕組みを講義している。

中高生に分かるくらいに噛み砕いて話してくれるんだから

まぁ私にも分かるんじゃないかなぁ・・・と

期待して買ったの。


脳そのものだけ見ると、人間よりもイルカの方が

しわが細かくて賢そうなんだよー。

運動能力に関係する小脳もヒトより大きいし。

でもヒトには言葉があって、表現することが出来る。

そういえば言葉を使って考えているわ、私。

改めて確認。


神経細胞のニューロンっていうものが、また好きなんだよなぁ。

名前もかわいいし、目玉オヤジに触角がたくさん生えてるような

形も面白いなー。

ニューロンからニューロンへと伝わる電気信号。びびび。

たんぱく質で電気は通らないから、電子イオンが伝わるんだって。

ニューロンどうしは直接つながってないのに信号が伝わる仕組みを

わくわくしながら教わったよ。


後半ではアルツハイマーについても話している。

どうしてアルツハイマーという病気が起こるのか、についてや

病気に対する薬は脳のどこに作用しているのか。

今はまだ全部が解明されていないけれど、

こうした地道な研究が早く実を結んで治る病気になるといいな。

私がオババになる前に薬が出来れば安心なんだけど。


2冊目にして、池谷センセイのファンになっちゃった。

ほかの脳みその話もまだまだ読みたいなー。





読後満足度     ★★★★☆   4.5