こんばんは!マックです。


今夜は仮面の終わり方を決めてからずっと書きたかったオマケの二人です♪

いつも本編にオマケが付いてて申し訳ない…orz

本編内で全部終わらせろって話ですが、「これを本編の終わりにするのはちょっと違うかなー」っていつも思う物ばかりと言う…


纏める力が弱いと言う事ですね、ごめんなさいm(__)m


入りはアメバ内で収まりますが、内容が内容なので別館へ飛びますw

読んでからのクレームは受けませんよ~。



※ この話は『仮面の二人』本編終了後のお話しです。

場面は学会の為に2週間程の日程で渡米してきているきょこたんと、来てくれてるのに校内でいちゃつけなくてガッカリ気味(←)の蓮さんが悪巧みするお話しです。

そして悪巧み蓮さんはお仕置きコースです!(・∀・)マジ仕置きww


なので、ナツ風味(セツも入る…?)なきょこ×攻められる蓮さんの組み合わせが嫌いなお方。

S/M要素がダメな方。

オリキャラが少しでも蓮さんと絡むのが許せない方。

腹黒い一面を見せる貴島さんがダメな方。


これらに当てはまる方は閲覧禁止です。

ひろーいお心をお持ちのお嬢様は別館までどうぞお付き合いくださいませ☆








゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚





初めて出会った時、君は太陽の光を浴びてキラキラ輝く笑顔の少女だった。

ツインテールの黒髪が艶々と天使の輪を描いていて、本当に天使に見えたんだ。



毎日君に会えるようになった頃には、その天使のような笑顔を隠していた。

オトナノジジョウを理解した君は、周りと円満に過ごせるように、傷付く事がないように。

そつなく過ごせる笑顔の仮面を被って。


それでも、自分だけがあの笑顔を知ってると思えば、同じ校内で見つめられる立場を幸せに感じる事が出来た。



今の君は、予想外の出会いをしたあの夜のように、妖艶な空気も持った女性になった。

自分がその色香を教え込んだとは言え、馬の骨を日々大量生産する君に、こんなにも黒い感情を持て余す日が来るとは…



少しでも、ほんの少しでもいい。

自分と同じこの気持ちを持ってほしいと願ったのは、間違いなく自分―――――





***




『ねーえ!クオン。お願いだから、一度でいいからデートしてほしいの~!』

『リズ…それは何度もお断りしたはずだよ。』

『一度でいい!クオンの行きたい場所でいい!だからお願い~!』

『でも行きたい所ないし…』

『じゃあ私の行きたいホテルで!』

『…それはまた、ずいぶん直球だねえ。』

『だって、私ずっとクオンの事好きだったんだよ!?1回くらいいいでしょ?』



一組の男女がホテルへ行って、何事もなく終わるはずがない。

特に、性に関して日本よりも進んでいるこの国では…



あまりにも直球の「お誘い」に、蓮は苦笑を洩らしながら見ていた本をデスクに置いた。

目の前には可愛らしい茶髪の少女。

実年齢より大人びた少女が多いこちらの国では珍しい、童顔の少女だった。


日本人である母親によく似たらしく、童顔によく似合う茶色のツインテールがさらさらと揺れる。

ブラインドからの光を浴びて光の輪を作るその髪を見た蓮は、幼かりし頃のキョーコを思い出し…


思わずいつものキョーコに微笑みかける顔で笑った。



『あ!笑ってくれたって事はOKなのよね!?いつがいい?』

『笑っただけでOKの返事になるの?それは恐いなあ…』

『だってそんな素敵な笑顔、「特別な娘」だけに見せるんでしょ?ヒデトが言ってたわ。』

『あいつか…』



「特別な存在」を秀人に漏らしてしまった事を後悔し、自分の今の笑みがキョーコに向ける物だった事に気が付くも。

全ては、「後悔、先に立たず。」―――


自分の迂闊さに、蓮は心の中で思わず舌打ちする。



『ヒデトがクオンについての色んな事を教えてくれたの。何だか私の事すごく応援してくれてるみたい~!日本から来てる教授の助手さん?あの人に夢中らしいけど、クオンが応援してくれないから拗ねてるみたいよ?』

『………』



応援など出来るか。キョーコは自分の彼女だと言うのに。

自分とこの子をくっつけて、キョーコをかっさらおうという貴島の姑息な考えがはっきりと透けて見えて、笑顔がだんだんと普段使いの「当たり障りない笑み」に変わってくる。



キョーコが貴島などに心を揺らす様な事はないと信じている。

自分達の関係はまだまだこれからだと信じている。



だけど、いつも不安だった。


自分の想いに答えてくれたと思っていたが、そこまでキョーコは自分の事を好きではないのでは…

だからいつも自分には当たり障りのないメールばかり送って来るのではないか…



そんな嫌な考えを振り払おうとふと向けた窓の向こうに、仲良く喋りながら歩いてくる貴島とキョーコが見えた。

角部屋であるの蓮の研究室の窓はひとつが中庭に向いているが、もう一方の窓からは教室棟からの渡り廊下が見えるのだ。

それをこちらへ向かって歩いてくる貴島とキョーコが、蓮には少女の肩越しから見えた。



自分とは「付き合ってるのがバレるのは…」と言って、ここ1週間ほどなかなか一緒に校内を歩いてくれないくせに。

あからさまな好意を見せる男に対して、花のような愛らしい笑みを浮かべながら歩いて…!



仲良さそうに肩を並べて歩くその姿に、蓮の心にごうっと黒い嫉妬の炎が付く。


恐らく二人の目的地はここ…田中教授が蓮に資料を後で届けさせると言っていた。

きっともうすぐ来るだろう。


蓮は今まで一度もやって見た事のなかった「賭け」に出てみる事にした。



『そうだね…たまにはそういうお誘いに乗ってもいいのかな…』

『え、ホント!?行ってくれるの?』

『リズはもうお酒の飲める歳になっただろう?ディナーの後に部屋をとって、夜景を眺めるのもアリかなって思っただけさ。』

『クオンってロマンチストね~。』

『男はみんなロマンチストだよ?覚えておいた方がいい。』



靴音二つと誰かの話声が少しだけ聞こえ始めたのを合図に、蓮はもともと緩めていたネクタイの結び目をしゅる…と解いた。

だらしなく首に掛けただけのネクタイに、胸元のボタンは3つ外す。


そうして長い脚を持て余し気味にレザーチェアに腰掛けると、蓮のフェロモンは数倍増しで発揮される。

少女もそんな自分の魅せ方を十二分に熟知した蓮に魅了され、吸い寄せられるようにふらりと蓮の横に立った。



『…ロマンチストなの?そしたら今ここでキスするのはロマンチックじゃなくて嫌?』

『うーん…ロマンチストじゃないかも。だけど、積極的な女性はそれ以上に魅力的だね。』

『そう…じゃあ……』



少女の腕が蓮の首に回されて、蓮の手が少女の腰を引き寄せて。

二人の距離がゼロになろうとした時―――



バタンと大きな音を立てて、キョーコが扉を開けた。






こぶたのヒトリゴト。-にゃんこ拍手 ←きょこたんのお怒りは果たしてどのくらいなのか…


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色々注意書きの多い話を書きだしてすみませんねー><

でもこれ仮面の構成を考えてる時にぱふんと思いついてからずっと温めてたネタなので…ね。






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