こんばんはー^^マックです。

最近寝落ちで変な時間に活動中です。

去年もこの時期明け方とか普通に起きてたね…

(でも去年は一晩中起きてた。1年でぐっと老け込んだような…そんな気になってしまう(ノ_-。))


今夜は成立後設定のお話しです。

相変らずR進行気味(ただし若干)

可愛くやきもち焼く蓮さんが主人公です。

カッコよくない蓮様は蓮様じゃなーい!と仰るお嬢様はばっくぷりーず。



゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚





「電話がね、来ないの…」


そう言うと、ガラスの天板に伏せていた顔を上げて腕の前に置いていた携帯電話をツンツンとつつく姿は、文句なしに可愛らしい。

そんな姿で俺の電話も待っていてくれているのだろうか―――

いや、どうだろうかと蓮は頭を振った。


たまたま上がり時間も場所も近かった為、恋人をまるで攫うかの如く自宅へと連れてきた蓮。
ところが、愛しいキョーコの頭を占めていたのは残念かな、彼女の大の親友だった。


お互いにドラマやバラエティの仕事がコンスタントに入り始め、あまり会う事が出来なくなったラブミー部員達。

千織は同じ局で撮影が被る事がある為に、色々情報交換しあっているようなのだが。
奏江は時代劇のレギュラーに抜擢され、週の殆どを京都で過ごしている。

ドラマの撮影は比較的遅い時間まで撮りが入っているし、美意識の高い奏江は「睡眠時間は肌にとって大事なのよ!」と、借りてるマンスリーマンションへ帰るとすぐ寝てしまっているらしい。

そして彼女はメール不精。

結果、キョーコとの連絡も殆ど取る事がなく、こうしてキョーコは蓮の前でも奏江との電話を待ちぼうけする時間が長くなった。


「モー子さん…何してるのかなぁ……」


手に取った携帯をぱかんぱかんと開いては閉じ、じっと見つめる表情は憂いを帯びていて。
ここ1年で、キョーコがまたぐんと大人びた事を物語る。


「大御所揃いのあのキャストの中で撮影してるんだ。琴南さんも疲れてるんだよ。」
「そう…よね。だって、飛鷹くんのおじいさんの推薦で選ばれたんだもの、モー子さんだって緊張しますよね……」


「でも…」と続く背中に、今君と話しているのは俺なんだよと、つい突っ込んでしまいたくなる。
上の空で返事をするから、普段は敬語なのに先程から所々ため口が混ざっている事に、本人は気づいているのだろうか。

付き合ってもう数ヵ月が経つのだから、蓮としてはそろそろ敬語は廃止にしてほしいのだけど。
「そんなっ!今はこっ、こ、恋人と言う畏れ多いポジションに置かせていただいてますが、それ以前に敦賀さんは『尊敬する大先輩』なんです!」
そう言っていまだ「敦賀さん」と苗字で呼ばれる事に、何だかやるせなくなってくる。


(琴南さんはいきなりあだ名だったって言うのにな)


いつだったか、奏江からあだ名の経緯について聞いた事があった。

名前で呼んでもらえない事を不満に思ってるのを察したのだろう。
あの時の奏江の勝ち誇った顔を、蓮は忘れられない。


(彼女もホント、いい性格だよね…)


千織もキョーコと蓮の間にあからさまに割って入っていい雰囲気をわざとぶち壊すが、キョーコがとても喜ぶから、蓮としてはその状況を苦々しく承諾するしかない。

勿論、女友達にも恵まれなかった過去のキョーコを知っているから、親友とも呼べる同性の友人がいる事を喜んであげなければならない事は、蓮だって十二分に理解している。


(でもね?キョーコ………モテすぎだから!)


しかし、自分との逢瀬を邪魔されるのは勘弁だ。

例えばそれが、同性であったとしても。

器の小さい男と言われてもいい。
狭量と罵られたって構わない。

キョーコと一緒にいたくて必死に捻り出した時間を、一分一秒だって無駄にはしたくない。


蓮はソファーから下りると、キョーコを背後から包み込むようにしゃがみ、携帯に置かれた手を優しく両手で包み込んだ。


「キョーコ。琴南さんだって時間のある時には電話くれるよ。だから」
「そうですよね?だから病気になってて辛くないかとか、今何してるのかとか心配になっちゃうんです!」


「だから今は一緒にいる自分の事を見て欲しい」

その言葉は、間髪入れずに入ったキョーコの声に掻き消される。
そして自分の腕の中で益々「あー」や「うーんでも…」と呻き始めた華奢な肩に、蓮はがっくりと頭を落とした。


「んっ…ふふっ。くすぐったいですよ敦賀さん。どうしたんですか?」


さらさらとした蓮の焦茶の髪が、キョーコの首筋をくすぐる。
少し首をすくめながら、キョーコは自分の肩に落ちた蓮の顔にドキドキしながら問い掛けた。

蓮は肩口に埋めたまま、思っていた事をぽそりと呟いた。


「まるで琴南さんに恋してるみたいだ。」
「恋?私が、モー子さんに…?」


声だけでも彼女がきょとんとあどけない表情で聞き返してるのがわかる。
そんな顔も可愛くて好きなのだけど、今は少しでも自分に意識を向けてほしくて。

蓮は絶対に顔を上げない。


「ん…だって、俺と一緒にいるのに琴南さんの話ばかりだし。俺の事見てくれないし。恋患いしてるみたいなんだもん。」
「「もん」って言われても…だって、モー子さんは大好きな親友なんですよ!「恋」と言うより「ラブ」な感情が近いんです。」
「それは一体どう違うの…」
「大好きの度合い?」

「じゃあ俺は?」


彼女の言いたい事が微妙にわかるようなわからないような。
蓮は奏江に負けているような今の状況があまりにも面白くなくて、埋めていた肩から少しだけ顔を浮かせると、キョーコの苦手とする甘えたすがるような声と目で彼女を見た。


「…え?」
「俺の事は?「ラブ」なの?まだ「恋」止まり?」
「なっ、なんでいきなりそんなこと…」
「この話の流れなら聞くでしょう。」


ぽふんっと音が聞こえてきそうな程真っ赤な顔になって、固まってしまったキョーコ。
それを見て蓮は「まだダメか…」と内心がっかりした。


もっと沢山「好き」と言って欲しい。
恥ずかしがりやなのはわかっているけど、自分がキョーコの一番だと実感したい―――



「…だいすき、ですよ……」



自分で言った言葉に少々傷つき、目線を外した瞬間に耳に届いた言葉。

それはとても小さくて聞き逃してしまいそうだったけれど、確かに蓮が欲しかった言葉だった。


「…え?」
「っ、だから!大好きですって言ってるんです!」
「それは「ラブ」って意味で?」
「じゃなきゃここにいません!」


「あー!もうっ、恥ずかしいじゃないですか!」と赤い顔を覆って隠してしまったキョーコを見て、蓮の口許はふよ…と緩んだ。


(まあ…今はこれでいいか)


本当は即答してくれる程、自分を好きと思って欲しいけど。
自分と同じくらい、愛しい気持ちを持って欲しいけど。


(まあ、それは追々って事で。………それにね?)


キョーコの可愛い笑顔はみんなに披露されてしまうけど、自分だけしか知らない顔がある事も、蓮はきちんと理解している。


「キョーコ」と名前を呼び首筋へと唇を這い上がらせれば、最近覚えたばかりの快 感にキョーコのからだはピクリと跳ねる。

早くなる鼓動、途端に甘く吐かれる息。
その吐息を追いかけて深く口付ければ、無理な体勢ながら必死で答える姿が可愛い。

我慢できずにラグの上に押し倒すと、慌てたように制止の手が伸びてきた。


「ちょっ…つ、敦賀さん。ここで…?」
「ダメ?たまには違う所でも…」
「だってあかる…んっ!」


「だからいいんじゃないか」と思いながら、蓮は制止の手を振り切ってまたその唇の感触を堪能し出した。


ミルクをねだる子猫のように必死に啼く「その時」の顔は、奏江だって見る事の出来ない、まさに蓮だけが知っているキョーコの顔。


(いいよ、今はまだ…君にもキョーコを譲ってあげる)


いつかキョーコのすべてを自分でいっぱいにしてみせるからと、彼女の生まれ故郷で頑張るライバルにそっと声を掛けたのだった。








こぶたのヒトリゴト。-にゃんこ拍手 ←可愛い彼女がモテモテじゃあ、例え同性の友人でもヤキモチやいて拗ねちゃうよね?

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例のごとく、某様とのやりとり内で出たキーワードから妄想。

こんな風にね、可愛く待ちたいと思ってはいるんです!

だけどちょっとガサツなマックなので、可愛くなくてごめんなさいorz

でもね、気持ちは永遠の乙女で!←


可愛くやきもち焼いてたはずが、結局最後は押し倒してるのw

それが敦賀クオリティ:*:・( ̄∀ ̄)・:*:←


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