こんばんはー!マックです。
今夜は寝落ちしてないかなー…←毎回これかい!
こちら、「続き妄想」と言う分野でございます。
単行本になるまでチラリともネタバレしたくない方は、どうぞ避けてお通りくださいませ。
「Act.202でキョーコが幕を持ったまま、蓮との恋愛の舞台へ上がらずに映画がクランクアップ・ヒール兄妹解散」と言う if 設定となります。
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導き出したその結論は、あまりにも現実離れしすぎていた。
だってそうでしょう?
朝起きたら、いきなり3年後の世界でした!だなんて…
そんな突拍子もない話、例え考え付いたとしても誰だって受け入れることは出来ないんじゃないかしら?
私も現に、頭が…心が。
この現実を認められなくて困ってる。
だけど、目にしたカレンダーが。
モー子さんが話す言葉が、大人びた雰囲気の天宮さんが。
『これは夢じゃない』と訴えかける。
『私』は今、確かにここにいる―――――
「ちょっとアンタ、大丈夫なの?昨日は全然平気そうだったけど、実は記憶が曖昧になる程酔ってたわけ?」
すっかり黙ってしまった私に、モー子さんは心配そうな顔で覗き込んできた。
「えっ?…あ、うん。そうみたい…」
『3年後の私』が、モー子さんとどういう友情を育んでいるのかなんてわからない。
だけど、もしかしたら突然『3年後の私』が現れるかもしれないし、『私』が突然『現在』に戻ることもあるかもしれない。
それなら、モー子さんに心配かけないように振る舞った方がいいよね…?
私はえへへと笑って、飲みすぎたことにした。
「うん、ちょっと飲みすぎちゃったかも。」
「モーッ!『花婿が式当日に二日酔い』は聞いたことあるけど、花嫁がってパターンは聞いたことないわよ!」
「そうよねぇ~、アハハ…」
「アハハじゃないわよモーッ!!」
珍しく真剣な顔で大声を出すモー子さんに、ポリポリと頭を掻いていた手が止まる。
「結婚式なんて人生に一度なんだから、私と飲んで二日酔いになったので台無しになりましたー!なんてコトは許さないわよ!?」
「モー子さん…?」
「まあ、あれよ…アンタ、親友の私に最高の笑顔を見せてくれなかったら絶対に許さないんだからね…?」
「………うん。」
3年後の『私』は、一体どんな友情をモー子さんと育んできたのかしら。
頬を赤く染めてそっぽを向きながらも、ちらりとこちらを見る目は優しくて…
私は『私』が羨ましくなった。
私も、戻ったらモー子さんにいっぱい「大好き」って伝えよう。
「親友」って言ってもらえるように頑張ろう……
「さてと!私は自分のドレスと持ち物を確認してきちゃうから、キョーコは食べられる分だけさっさとご飯食べちゃいなさいな。」
「うん、片付けは私やっておくね?」
「わかった、じゃあお願いするわ。辛いんだったら迎えの車の中で寝ちゃえばいいし、無理するんじゃないわよ?」
「ありがとう、モー子さん。」
ガチャガチャと一人分の食器を流しへと下げたモー子さんは、寝室へと入っていった。
一人残されたダイニングに、最後のニュースを伝える声と音楽が流れる。
そうか、もうすぐ番組が終わる時間。
このままボーッとしていたら、あっという間にお迎えが来る時間になっちゃうのね…
もしかしたら、また眠ったら元の世界に戻れるのかもしれないわ。
だって、目が覚めたら既にここにいたわけだし。
次に目が覚めた時には、モー子さんと二人、ラブミー部への依頼をこなしてるかもしれないわ。
むしろ、そうであってほしい……!
それは藁にもすがりたい私の微かな希望。
「やっぱり夢で良かった」って言いたい…
ずずっと豆腐と赤味噌のお味噌汁を啜ると、それはもう熱くもないのに、鼻の奥がつんとした。
←きょこたんは現在へ帰りたがってます。
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今回の話はビターの時のように短いセンテンスでテンポよく!を心がけております
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←いつもありがとうございますm(__)m