こんばんは、マックです。
今夜はもしも企画の更新なのですが…
ええ、とっても素敵なちなぞさんのお話しに続いたのがこんなHENTAI話で申し訳ない!
しかしトーク読んで「ぶっはw」と盛大に吹いたワードを拾い集めたら、爽やかなHENTAIが出来上がりました。
だって深夜のテンションですもの。
今年のエイプリルフールは、全力でギャグです!
間違いなく全力です!!(←)
内容的にはおバカなボーイズトーク的内容です。
と言うわけで、爽やかにHENTAI行為を勧める貴島氏と、ごくりと生唾飲み込む音が聞こえそうな敦賀氏がお嫌な方は逃げてください。
「私の蓮様はそんなHENTAIじゃない~~~!!!」と仰るお嬢様も駄目ですよ?
ちゃんと注意はしましたからね?
どんな敦賀氏でも愛せる淑女の方のみどうぞ…!
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
『だからさ、今度こっそり京子ちゃんの下着、被ってみるといいよー!』
***
時刻はすでに深夜帯に差し掛かる頃。
その大きな体躯でしても広さのせいで物寂しく感じる寝室に、蓮は一人でいた。
ベッドサイドのテーブルに置いたウィスキーのグラスの中で、氷がカランと音を立てる。
琥珀色の液体は、一人台本を読んでいたためについていた部屋自体の照明によって、明るく優しい色合いの蛍光灯の下、キラキラと光って見える。
愛しい同居人が、映画のロケで海外に発ってからもう2週間。
一人で眠るベッドの広さと冷たさに、蓮の限界はもうとうに超えていた。
「………キョーコ」
ぽつりと名前を呼んでみるも、可愛く「どうしましたか?敦賀さん」と応えてくれるキョーコはいない。
記憶の中のキョーコに焦がれ、蓮は深い溜息をついた。
すると、つい先日飲み会で同じように深い溜息をついた状況を思い出した。
それは新しいドラマの役者達と交流会をしよう!と、貴島に無理やり連れて行かれた飲み会での出来事だった。
みんな酔いも回り、宴もたけなわ…と言った雰囲気になってきた頃、、突然貴島に小声でキョーコの下着について聞かれたのだ。
「それは、例え貴島君でも言えないな…」
にっこりと愛想のいい綺麗な笑みを浮かべて、貴島の言葉を交わそうとする蓮。
「そう?じゃあ想像するしかないのかー!」
「想像するのも駄目。」
「ええー?敦賀君はホントケチだよねー。まあ、京子ちゃんホント可愛いからね、独占したくなっちゃうのかな~。」
「キョーコの事褒めても駄目だよ?」
「ケチー…じゃあさ、京子ちゃんの下着姿を想像しちゃいけないのなら、せめて匂いを想像するくらいは許してほしいよね!」
褒めまくって気分を上げておいて、欲しい情報をさりげなく聞き出す…それは貴島の常套手段。
色んな女の子や共演者がその手で彼に情報を渡してしまうのを知っている蓮は、騙されませんと綺麗な愛想笑いを浮かべたまま、静かに怒りを隠していた。
すると、キョーコが聞いていたら「お二人とも何て事言うんですか!破廉恥です!」と怒り出しそうな、突拍子もない事を言い出した。
これにはさすがの蓮も、思わず目を丸くしてしまう。
「はっ!?」
「は?って…え?もしかして、敦賀君ってキョーコちゃんの下着の匂い嗅いだことないの~?」
「いや、ないかな…」
「え~!?いやいや、敦賀くんもいい大人の男なんだからあるでしょー!好きな子の下着なんだよ?女の子のいい匂いがするんだよ~?」
それは知ってるけど…と思わず口が滑りそうになる。
情/事の最中、脱がす時に…という事は、実は何度もあった。
甘くて柔らかいキョーコそのままの香り。
それは麻薬のように思考を溶かし、理性をぐずぐずに崩し去る。
つい歯止めが効かなくなって、結局そういう夜はキョーコの体力を考えずに、気を失うその瞬間まで攻め立ててしまうのだ。
「じゃあ、貴島くんはあるの?」
「あるよ?女の子はみんないい匂いだよね~!京子ちゃんもきっと甘くていい香りが」
「だからそれは想像するのも駄目だって…」
「やだなー、冗談だってば!」
わかりやすく不機嫌を露わにした蓮の態度に反応し、慌てて貴島は蓮の肩を組み宥めにかかる。
「貴島くんは冗談が過ぎるんだよ。」
「ゴメンゴメン…でもさ、洗濯した物でもその甘い匂いって消えないんだぜ?むしろ洗剤の匂いと混じって一層いい香りになるって言うか…もうそれだけで十分オカズになっちゃうって言うか。」
「ふーん?そうなんだね、いい情報をありがとう。」
何だか未体験な、興味のないマニアックな話に適当に相槌を打ち、蓮はこの話を終わらせようとする。
しかし貴島は最後に一言、こっそり蓮に誘惑の言葉を投げかけた。
「信じてないんだろ~!?もう、本当にいい香りなんだよ?どうせ、今京子ちゃんいなくて一人寂しくヌいてるんだろ?こっそり試してみなよ…被るのとかホントオススメだからさ、京子ちゃんの世界にとっぷりと浸かる事が出来るよ……」
*
そして、お開きになり別れる時の一言が冒頭のセリフだったのだ。
(まったく、貴島くんは酔うと面倒だな…)
最後に思わず舌打ちしたくなったのは言うまでもない。
キョーコとの交際は、貴島が以前キョーコを狙っていたこともあり、彼の前では隠さなかった。
堂々とキョーコの話をし、彼の前でキョーコの肩を抱く。
恥ずかしがるキョーコを見るのも楽しかったし、自分の物だと貴島に主張も出来、蓮としては一石二鳥だった。
それでも隙あらばキョーコにメールをし、飲み会などに誘おうとする。
「だって、いつ相手に飽きるとも限らないだろう?俺はただ、チャンスを逃さないようにこまめに連絡を取ってるだけだよ~。」
そう言って、二人でのんびり過ごしてる時間を狙って電話を入れられ、蓮はその度に不機嫌になった。
貴島もそう簡単には転ばないし、ただでは起きない性格なのだ。
いい男同士の水面下の戦いは、キョーコの頭上でバチバチと火花を散らしていた。
(………)
溜息ひとつで思い出してしまった、下世話な会話。
勿論、何がいいかと言えば、キョーコを抱けるのが一番嬉しい。
キョーコの柔らかいからだを抱きしめて潜りこむシーツの温もりが、一番安心して眠る事が出来る。
お互いの熱を交わすその瞬間、愛おしさで何故か涙が出そうになる。
そんな泣き出したくなる瞬間も好きだ。
キョーコが出かける前夜、しばらく会えないのだからと散々貪ったはずなのにたった1日で飢えてしまい、寂しささからキョーコに電話をかけて怒られた。
一人で慰める夜も虚しさを増すだけで、すぐにベッドへ潜りこむ日々に変わった。
だけど、短いはずなのに長く感じられたそんな日も、もう終わる。
キョーコは明日帰って来る。
一人寂しく広いベッドで過ごすのも、今夜が最後だ。
(……………)
蓮のからだは無意識に寝室奥に設置された、キョーコ用のタンスへと向かっていた。
何も考えなんてない。
ただ、キョーコの温もり、柔らかさしかその頭にはなかった。
後編は12時間後に投下(限定です)
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爽やかにHENTAI行為を勧めるきじまんw
どうにも彼はさらっとHENTAI発言が飛び出しそうだよねと言う、春うららかな日中に回っていたトーク…
爆笑でした。
スキビ☆ランキング
←先月まさかの数字に驚きました。辺境の地に奇跡が!皆様女神様です…!