タイトル……難しいのでこのままで(爆)
※この話は、夜はホステスな才女きょこたんと、同じく夜はホストの准教授蓮の組み合わせです。
完全パラレルです。
そしてそのうち必ず桃色描写来ます←むしろそれが書きたくて頑張ってます(おい)
その手の話が苦手な方はお気をつけくださいね。
゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚
翌日、キョーコは学内へと入るとこそこそと警戒するように壁際を選んで歩いていた。
今日は蓮も出勤している日だったからだ。
准教授とは言え人気の高い彼の講義は、週に2日3コマ+ゼミが1クラスある。
ゼミは今年初めて任されたばかりでなので、4回生が卒論最後の追い込みをかけてる今、他の先生とは違って比較的のんびりとした勤務形態になっているはずだ。
キョーコは3コマある蓮の授業のうち2コマを選択していたが、今日あるはずだったその講義には既にレポートが提示され、年内に残された1回の授業は休講となっていた。
もう1コマについてはまだ明後日受けなければならないが、選択科目の中でもかなり人気の高い講義のために、収容人数の多い教室で行われる。
他の生徒に紛れてしまえば問題はない。
(って、別に悪いことは何もしてないけど…でも何だか会いたくないな…)
さすがに20歳過ぎた大学生である。
どこでどんなバイトをしていようとも自由だ。
現に同じゼミの子は、地元でキャバ嬢として働いているらしい。
客から貢いでもらったブランド物のバッグや財布を友達に見せびらかしていた。
(敦賀先生…も、やっぱり貢いでもらったりするのかな?)
昨夜連れの女性が出てきた店…キョーコの勤める2軒先のビルも、ブランド物の店だ。
メインストリートからは一本路地へ入ってはしまうが、それでも銀座の一等地に立つブランド。
そこの店の限定品を贈る事は、ホスト遊びに熱を上げる女性のステータスなのだろうか。
普段客から頂き物をしても、ブランドの銘柄よりいかにキラキラ輝いているか・ふんわり女の子らしい物かに重点を置いているキョーコには、一生理解できそうにないな…という感想だけを抱かせた。
と、考えているうちに添うように歩いてきた壁がなくなり、広場の前の掲示板コーナーへと辿り着く。
既に試験期間の日程や、補修・集中講座開講の知らせは先週中に出ていた。
それでも突発的に休講になったり、追加レポートが掲示されている授業があるかもしれない。
あるいは突然何かの用事で、学生課から呼び出しがかかっているかもしれない。
わらわらと人の集まる掲示板前を、キョーコはすい、と歩きながら一つ一つ目を通していった。
(……うん、何も新しいものはないわね)
最後の掲示板に貼り出されていた『敦賀蓮ゼミ生へのお知らせ』という文字にドキッとしたものの、キョーコのゼミではない。
内容など関係ない!と、すぐその場を離れた。
*
講義までまだ時間のあったキョーコは、静かに自習できる第二図書室を目指していた。
第一図書館は広いし所蔵の本も多いのだが、その分人も多く騒がしい。
その点、本館内に入っている第二図書室は本が少なく、マニアックな内容のものばかりな為に訪れる人が少ない。
学生課等も入っている本館内にあるとは思えないほど静かに過ごせるので、キョーコのお気に入りの場所だった。
図書室のある4階まで階段を上がり、廊下の突き当たりに図書室の入り口が見える…
そこまで来てキョーコは突然腕を引っ張られ、すぐそばにあった教室へと引き摺り込まれた。
「きゃっ…つ…敦賀せんせ……」
「やあ、おはよう最上さん。昨日ぶりだね。」
今日の蓮の出で立ちは、普段キョーコが見ているものと同じだった。
鉄黒の髪は教室へ差し込む日の光に艶の輪を作り、さらさらと流れる。
髪と同じ目の色は、昨夜見た碧眼やはり見間違いであったと思わせるほど、今の彼の容姿に似合っていた。
服装もいつもと変わらぬ、白いワイシャツに緩く結ばれたネクタイ。
スラックスは高級そうではあるが決して派手なスーツのものではない。
狭い教室はドアのすぐ横に黒板があり、その黒板へとキョーコは押し付けられた。
「さて、昨夜はどうしてあの場にいたのかな?どうやらあの店でバイトしているようだけど…」
至近距離で覗き込む蓮の瞳が、夜の雰囲気をすっと纏い妖しく光る。
それだけは、普段教壇に立つ蓮からは想像もつかない事だった。
いきなり夜の雰囲気を醸し出され、キョーコはひゅっと息を飲む。
(やだ、こんな先生知らない…!どうやって切り抜けよう!)
ホステスとしてバイトはしているものの、恋愛に関してはまだまだ『恋に恋する少女』のキョーコ。
突然夜の空気を醸し出した蓮に恐慌し、必死で逃げる算段を頭のなかで練り始める。
「学年一才女と有名な最上さんが、ホステスのバイトとは想像もしてなかったな。」
「………」
「どうしてホステスなの?あの店に何かあるの…?」
黙っていると、蓮の顔は更に迫ってくる。
覗き込む瞳の中に自分の顔をはっきり捉えた瞬間、キョーコの中で何かがカチリと鳴り―――
気が付けば、蓮の頬に右手を添えていた。
************
あれ?キリがよくない気もするけど、ここまで……
ああ、きょこの職場が銀座なのは、過去にマックが銀座のはしっこでOLしていた時に得た知識をフル活用しているからです。
出勤前後のお姉様方を観察するのは楽しかったのです←
※この話は、夜はホステスな才女きょこたんと、同じく夜はホストの准教授蓮の組み合わせです。
完全パラレルです。
そしてそのうち必ず桃色描写来ます←むしろそれが書きたくて頑張ってます(おい)
その手の話が苦手な方はお気をつけくださいね。
゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚
翌日、キョーコは学内へと入るとこそこそと警戒するように壁際を選んで歩いていた。
今日は蓮も出勤している日だったからだ。
准教授とは言え人気の高い彼の講義は、週に2日3コマ+ゼミが1クラスある。
ゼミは今年初めて任されたばかりでなので、4回生が卒論最後の追い込みをかけてる今、他の先生とは違って比較的のんびりとした勤務形態になっているはずだ。
キョーコは3コマある蓮の授業のうち2コマを選択していたが、今日あるはずだったその講義には既にレポートが提示され、年内に残された1回の授業は休講となっていた。
もう1コマについてはまだ明後日受けなければならないが、選択科目の中でもかなり人気の高い講義のために、収容人数の多い教室で行われる。
他の生徒に紛れてしまえば問題はない。
(って、別に悪いことは何もしてないけど…でも何だか会いたくないな…)
さすがに20歳過ぎた大学生である。
どこでどんなバイトをしていようとも自由だ。
現に同じゼミの子は、地元でキャバ嬢として働いているらしい。
客から貢いでもらったブランド物のバッグや財布を友達に見せびらかしていた。
(敦賀先生…も、やっぱり貢いでもらったりするのかな?)
昨夜連れの女性が出てきた店…キョーコの勤める2軒先のビルも、ブランド物の店だ。
メインストリートからは一本路地へ入ってはしまうが、それでも銀座の一等地に立つブランド。
そこの店の限定品を贈る事は、ホスト遊びに熱を上げる女性のステータスなのだろうか。
普段客から頂き物をしても、ブランドの銘柄よりいかにキラキラ輝いているか・ふんわり女の子らしい物かに重点を置いているキョーコには、一生理解できそうにないな…という感想だけを抱かせた。
と、考えているうちに添うように歩いてきた壁がなくなり、広場の前の掲示板コーナーへと辿り着く。
既に試験期間の日程や、補修・集中講座開講の知らせは先週中に出ていた。
それでも突発的に休講になったり、追加レポートが掲示されている授業があるかもしれない。
あるいは突然何かの用事で、学生課から呼び出しがかかっているかもしれない。
わらわらと人の集まる掲示板前を、キョーコはすい、と歩きながら一つ一つ目を通していった。
(……うん、何も新しいものはないわね)
最後の掲示板に貼り出されていた『敦賀蓮ゼミ生へのお知らせ』という文字にドキッとしたものの、キョーコのゼミではない。
内容など関係ない!と、すぐその場を離れた。
*
講義までまだ時間のあったキョーコは、静かに自習できる第二図書室を目指していた。
第一図書館は広いし所蔵の本も多いのだが、その分人も多く騒がしい。
その点、本館内に入っている第二図書室は本が少なく、マニアックな内容のものばかりな為に訪れる人が少ない。
学生課等も入っている本館内にあるとは思えないほど静かに過ごせるので、キョーコのお気に入りの場所だった。
図書室のある4階まで階段を上がり、廊下の突き当たりに図書室の入り口が見える…
そこまで来てキョーコは突然腕を引っ張られ、すぐそばにあった教室へと引き摺り込まれた。
「きゃっ…つ…敦賀せんせ……」
「やあ、おはよう最上さん。昨日ぶりだね。」
今日の蓮の出で立ちは、普段キョーコが見ているものと同じだった。
鉄黒の髪は教室へ差し込む日の光に艶の輪を作り、さらさらと流れる。
髪と同じ目の色は、昨夜見た碧眼やはり見間違いであったと思わせるほど、今の彼の容姿に似合っていた。
服装もいつもと変わらぬ、白いワイシャツに緩く結ばれたネクタイ。
スラックスは高級そうではあるが決して派手なスーツのものではない。
狭い教室はドアのすぐ横に黒板があり、その黒板へとキョーコは押し付けられた。
「さて、昨夜はどうしてあの場にいたのかな?どうやらあの店でバイトしているようだけど…」
至近距離で覗き込む蓮の瞳が、夜の雰囲気をすっと纏い妖しく光る。
それだけは、普段教壇に立つ蓮からは想像もつかない事だった。
いきなり夜の雰囲気を醸し出され、キョーコはひゅっと息を飲む。
(やだ、こんな先生知らない…!どうやって切り抜けよう!)
ホステスとしてバイトはしているものの、恋愛に関してはまだまだ『恋に恋する少女』のキョーコ。
突然夜の空気を醸し出した蓮に恐慌し、必死で逃げる算段を頭のなかで練り始める。
「学年一才女と有名な最上さんが、ホステスのバイトとは想像もしてなかったな。」
「………」
「どうしてホステスなの?あの店に何かあるの…?」
黙っていると、蓮の顔は更に迫ってくる。
覗き込む瞳の中に自分の顔をはっきり捉えた瞬間、キョーコの中で何かがカチリと鳴り―――
気が付けば、蓮の頬に右手を添えていた。
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あれ?キリがよくない気もするけど、ここまで……
ああ、きょこの職場が銀座なのは、過去にマックが銀座のはしっこでOLしていた時に得た知識をフル活用しているからです。
出勤前後のお姉様方を観察するのは楽しかったのです←