こちら、ずっと前にチカさんから頂いたリク『子供にメロメロな蓮様が、幼稚園戦争に参戦する姿を見たい！』を形にしたシリーズです。
幼稚園戦争…まだまだ全然先の話になってますが、のんびり亀更新にお付き合いいただければと思います。
週１で更新していきたいと思ってます。
ﾟ･:,｡ﾟ･:,｡★ﾟ･:,｡ﾟ･:,｡☆My Sweet Home＊Page５『直感と予感』ﾟ･:,｡ﾟ･:,｡★ﾟ･:,｡ﾟ･:,｡☆
妊娠を発表してから２か月強。
細身のキョーコのお腹は、徐々に膨らみ出していた。
悪阻も治まり、ドラマやバラエティーはセーブしながらも精力的に仕事をこなすキョーコ。
そして、それを影から表から支える蓮。
仲睦まじい新婚夫婦は 、本日は二人揃って病院へと来ていた。
「先生、今回は性別分かりますか！？」
「えっと…まぁ、位置が良ければ分かりますが…」
「ちょっと蓮ったら、今先生が見てくださるんだから待ちましょうよ。」
お腹にエコーを当てられながら、横たわっているキョーコは蓮の袖を掴む。
そうでもしないと、担当医師に詰め寄りそうな勢いだからだ。
悪阻が治まり出す頃から、蓮は『お腹の子は女の子がいい。と言うか、絶対女の子だ！』と、言い張ってきているのだ。
何故そう思うのか、それは本人に聞いても『分からないけど、何となく』と答えるし、実の所キョーコも何となく女の子ではないだろうかと予想はしている。
キョーコの場合は、悪阻の時の食事の好み等々、自分の体調から予想をしているのだが…
（まぁ、それだって必ず当たるってわけじゃないんだけど…）
しかし、蓮はすでに女の子と決めつけて、洋服を買い出してしまった。
（やっぱり蓮も、先せ…パパ達の子よね。）
妊娠を電話で報告した途端『とりあえずこれは必須でしょう！？』と特大のベビーベッドを贈ってくれた、アメリカに住む義両親を思い出す。
3人ともセーブしてもらわないと、家が赤ちゃんへの贈り物だらけになってしまうわ…などとキョーコが思っていると、エコー画面を見ていた医師が「あ」と小さく声を上げた。
「うん、赤ちゃんは今日もとっても元気ですよ。」
「それで先生、性別は…？」
「うん、１００％断定は出来ませんが、女の子だと思いますよ。」
「え、もう分かったんですか？」
まだ20週を超えたばかりでもうわかるのだろうか。
キョーコは驚いて医師に聞き返す。
「はい。生まれてくるまでは、本当に断定は出来ないんですよ。でもこの画像のここを見る限りは、女の子の可能性が高いです。」
白黒画像を指さしながら、医師は丁寧に説明をしてくれる。
ここが背骨、これが手、これが大腿骨…
そしてこれが女の子かもしれない『証拠』、と。
（へええ…小さな小さなあなただけど、こうしてどんどん体が出来上がっていっているのね…）
小さな丸い頭や、うっすら表情がわかりそうなその顔を見ながらキョーコは、何とも言えない感動でじわじわと胸が熱くなる。
その時、今までじっと黙って聞いていた蓮がキョーコの手をぎゅっと握った。
「キョーコ！ありがとう！俺、キョーコに似た娘が欲しかったんだ…！！」
「れ、蓮？」
「ああ、病院出たらまず母さんに連絡を入れないと！女の子だったら自分がベビードレスをデザインするって言ってたから…ああ、ボスにも連絡かな？あ、その前に社さん…？」
まだお腹に機械を当てられたままのキョーコの腕を、診察用のベッドから落としそうな勢いでぶんぶんと振り、はしゃぐ蓮。
「ちょっと敦賀さん！？病院では静かにしてくださいよ！」
ついには内診台の準備をしていた看護師長が飛び出してきて、注意を受ける始末だ。
年配の師長にかかれば、『敦賀蓮』や『京子』が患者（とその家族）であっても動じない。
「ご、ごめんなさい～～！！」
テンションがすっかり上がってしまった蓮に代わって、慌ててキョーコは首を動かして謝罪の意を示す。
しかし興奮の治まる事のない蓮は、そのまま師長に質問をする。
「近藤さんの所は、娘さんの名前は旦那さんが付けたんでしたっけ？」
「ええ、そうですよ。その話も何度目でしたっけね？」
「ううーん、3回目くらいですか？でもやっぱり名付けって大事な事じゃないですか。だから色々参考にしたいんですよ。」
「その気持ちもわからなくもないですけどねえ…」
来る度に同じ会話を繰り返す夫と師長を見守りながら、キョーコは医師と一緒にため息を吐いた。
そして白黒の画面に映るわが子に向かって話しかける。
「あなたのパパは、とんでもなく親ばかさんになっちゃうかもね…」
大きな愛をいっぱいいっぱいくれる人だから…とキョーコが笑ってみせると、赤ちゃんに母親の感情が伝わったのだろうか。
画面に映った小さな口が、おおきくゆっくり動き出し、笑ったように見えた―――
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
色々バタバタしてて、全然お話書いてませんでしたorz
（あ、水面下活動もちゃんとしてましたけどね）
しかし寝落ち率半端ないです＞＜
男の子だと性別分かるの早いんですけどねー。
うちの子達は、おまたもお顔も隠すのが得意でしたよｗ
直前までまぁホント分からない分からない。
でもあのどんどん「人間」になっていく赤ちゃんを確認するのは楽しみでした。
今時のママさんは面倒がって検診行かない人多いと聞くけど、あれは行くべき！
お腹の赤ちゃんの為にも、自分が「母親」になる心構えの為にも☆
幼稚園戦争…まだまだ全然先の話になってますが、のんびり亀更新にお付き合いいただければと思います。
週１で更新していきたいと思ってます。
ﾟ･:,｡ﾟ･:,｡★ﾟ･:,｡ﾟ･:,｡☆My Sweet Home＊Page５『直感と予感』ﾟ･:,｡ﾟ･:,｡★ﾟ･:,｡ﾟ･:,｡☆
妊娠を発表してから２か月強。
細身のキョーコのお腹は、徐々に膨らみ出していた。
悪阻も治まり、ドラマやバラエティーはセーブしながらも精力的に仕事をこなすキョーコ。
そして、それを影から表から支える蓮。
仲睦まじい新婚夫婦は 、本日は二人揃って病院へと来ていた。
「先生、今回は性別分かりますか！？」
「えっと…まぁ、位置が良ければ分かりますが…」
「ちょっと蓮ったら、今先生が見てくださるんだから待ちましょうよ。」
お腹にエコーを当てられながら、横たわっているキョーコは蓮の袖を掴む。
そうでもしないと、担当医師に詰め寄りそうな勢いだからだ。
悪阻が治まり出す頃から、蓮は『お腹の子は女の子がいい。と言うか、絶対女の子だ！』と、言い張ってきているのだ。
何故そう思うのか、それは本人に聞いても『分からないけど、何となく』と答えるし、実の所キョーコも何となく女の子ではないだろうかと予想はしている。
キョーコの場合は、悪阻の時の食事の好み等々、自分の体調から予想をしているのだが…
（まぁ、それだって必ず当たるってわけじゃないんだけど…）
しかし、蓮はすでに女の子と決めつけて、洋服を買い出してしまった。
（やっぱり蓮も、先せ…パパ達の子よね。）
妊娠を電話で報告した途端『とりあえずこれは必須でしょう！？』と特大のベビーベッドを贈ってくれた、アメリカに住む義両親を思い出す。
3人ともセーブしてもらわないと、家が赤ちゃんへの贈り物だらけになってしまうわ…などとキョーコが思っていると、エコー画面を見ていた医師が「あ」と小さく声を上げた。
「うん、赤ちゃんは今日もとっても元気ですよ。」
「それで先生、性別は…？」
「うん、１００％断定は出来ませんが、女の子だと思いますよ。」
「え、もう分かったんですか？」
まだ20週を超えたばかりでもうわかるのだろうか。
キョーコは驚いて医師に聞き返す。
「はい。生まれてくるまでは、本当に断定は出来ないんですよ。でもこの画像のここを見る限りは、女の子の可能性が高いです。」
白黒画像を指さしながら、医師は丁寧に説明をしてくれる。
ここが背骨、これが手、これが大腿骨…
そしてこれが女の子かもしれない『証拠』、と。
（へええ…小さな小さなあなただけど、こうしてどんどん体が出来上がっていっているのね…）
小さな丸い頭や、うっすら表情がわかりそうなその顔を見ながらキョーコは、何とも言えない感動でじわじわと胸が熱くなる。
その時、今までじっと黙って聞いていた蓮がキョーコの手をぎゅっと握った。
「キョーコ！ありがとう！俺、キョーコに似た娘が欲しかったんだ…！！」
「れ、蓮？」
「ああ、病院出たらまず母さんに連絡を入れないと！女の子だったら自分がベビードレスをデザインするって言ってたから…ああ、ボスにも連絡かな？あ、その前に社さん…？」
まだお腹に機械を当てられたままのキョーコの腕を、診察用のベッドから落としそうな勢いでぶんぶんと振り、はしゃぐ蓮。
「ちょっと敦賀さん！？病院では静かにしてくださいよ！」
ついには内診台の準備をしていた看護師長が飛び出してきて、注意を受ける始末だ。
年配の師長にかかれば、『敦賀蓮』や『京子』が患者（とその家族）であっても動じない。
「ご、ごめんなさい～～！！」
テンションがすっかり上がってしまった蓮に代わって、慌ててキョーコは首を動かして謝罪の意を示す。
しかし興奮の治まる事のない蓮は、そのまま師長に質問をする。
「近藤さんの所は、娘さんの名前は旦那さんが付けたんでしたっけ？」
「ええ、そうですよ。その話も何度目でしたっけね？」
「ううーん、3回目くらいですか？でもやっぱり名付けって大事な事じゃないですか。だから色々参考にしたいんですよ。」
「その気持ちもわからなくもないですけどねえ…」
来る度に同じ会話を繰り返す夫と師長を見守りながら、キョーコは医師と一緒にため息を吐いた。
そして白黒の画面に映るわが子に向かって話しかける。
「あなたのパパは、とんでもなく親ばかさんになっちゃうかもね…」
大きな愛をいっぱいいっぱいくれる人だから…とキョーコが笑ってみせると、赤ちゃんに母親の感情が伝わったのだろうか。
画面に映った小さな口が、おおきくゆっくり動き出し、笑ったように見えた―――
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
色々バタバタしてて、全然お話書いてませんでしたorz
（あ、水面下活動もちゃんとしてましたけどね）
しかし寝落ち率半端ないです＞＜
男の子だと性別分かるの早いんですけどねー。
うちの子達は、おまたもお顔も隠すのが得意でしたよｗ
直前までまぁホント分からない分からない。
でもあのどんどん「人間」になっていく赤ちゃんを確認するのは楽しみでした。
今時のママさんは面倒がって検診行かない人多いと聞くけど、あれは行くべき！
お腹の赤ちゃんの為にも、自分が「母親」になる心構えの為にも☆
