今夜は時間も遅かったので、簡単にできる肉じゃがと白和え、お味噌汁はしじみにしてみた。

本当に食べてもらいたい量からすると、ちょっと少ないかしら…なんて思ってたんだけど、敦賀さんは『美味しいよ』と言って綺麗に全部食べてくれた。

お昼の『お膝抱っこであーん』みたいな恥ずかしいことはなくって、ちょっぴりホッとする。
あれを毎回されるとなると……心臓が本当にいくつあっても足りないんだもの!

二人でご飯を食べた後は、いつものように二人シンクに並んで、食器を洗って片付ける。

「すみません、あと1~2品は作れると良かったんですが…」
「いや、あんまり遅くさせてしまうとキョーコが困るだろう?明日小テストあるって言ってたじゃないか。」
「そうなんですよねぇ。まさかここまで撮りが押すとは思わなくて…でもこれ受けないと、課題が倍に増やされちゃうし。」

そうなのだ。

明日の小テストは結構重要で、受けられないといつもの倍の量が課題として出されてしまう。
別にレポート提出すればいい話なのだけど…

だけど、最近は自分の時間を、折角なら敦賀さんと一緒に過ごす時間に当てたいな…なんて思ってしまう自分がいるから。
だから少なくて済むのなら、レポートの類いはなるべく少なくしたい。

なのにあの芸人のお兄さん達ったら、本当に……!

夕方のだらだらな撮りを思い出したら無性に腹が立ってきて、思わず洗い物のために持っていたお皿をガッシガッシとスポンジで擦り付けてしまう。

「キョーコ、お皿が悲鳴上げてるよ?」
「ひゃあ…っ」

可哀想なお皿を救い出すべく、敦賀さんは私の手にそっと自分の手を重ねてくる。
背後から包み込まれるような位置関係に、一気に鼓動が早くなる。

変な声を上げちゃった私を、敦賀さんはクスッと笑うとつむじにキスをしてくれた。

「やっぱりキョーコは可愛い……」
「またそんなこと……あの、おさら…あらえないです。」
「ん…かもね。でも今夜は時間切れだから、せめてもうちょっとだけ……」

囲いこむ腕が狭められ、その逞しい腕と胸で挟まれ包み込まれてる状態。
それでも敦賀さんの柔らかくて、でも澄んだコロンの香りが鼻に届くと、それだけで心がほんやりと解きほぐされていく。

過度なスキンシップは困るけど……
でもこうして甘えてくる敦賀さんは可愛いから、だから今はもうちょっとだけこのまま………

優しい敦賀さんの香りに包まれながら、そっと目を閉じて背後の胸板に体重を預けた。



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あまりにも長くなりすぎて分割。
よくあるよくある(汗)

実は後半の方がめちゃくちゃ長くて切りようがなかったの。
だから今夜はただのイチャコラw


炎天下の園庭で体力を使い果たしてきました。
今夜は………何もする気がしないorz