※蓮キョ←社 の蓮独り言

甘さはゼロ!キョーコもゼロ!
苦手な方は避けて通ってくださいねー!











太陽はいつだってみんなを照らす。

その太陽に愛される、優越感に浸っていたから。

だからバチが当たったのかな?


自分を大事に思ってくれる人を、追い詰めていたなんて。





いつからだろう。

第二の兄と慕っていたあの人が、あの子を愛しそうに見つめることに気が付いてしまったのは。


あの子が女優として花開いた頃?

あの子が俺と付き合い始めた頃?

それとも、あの子が俺に愛されて『少女』から『オンナ』になった頃?


………いや。そのどれでもない気はするし、全部が当たりな気もする。

それくらい自然な流れで、あの人は彼女を好きになっていた。


だけどその時には既に、彼女の心は俺が捕らえていたから。

俺は『沈黙』と言う選択肢を選んだ。

あの人は本当に、すごい人間が出来た『大人のオトコ』だから。

だから奪われてしまうことに恐怖して、見て見ぬふりを決め込んだ。



明日、俺達は人生最高の日を迎える。

生涯寄り添う権利を、俺が得たんだ……


そうすると余裕が出てきて、あの人がどれだけ追い詰められているのか、初めて気が付くことが出来た。


ああ……『兄』と慕いながらも、傍に叶わない片想いの娘を置かせるこの仕打ち。

自分の残酷さを思い知らされる。


今夜、彼女がどこかへ呼び出されたことには気付いていた。

彼女は何も言わなかったけど………

おそらくそう言うことなのだろう。


あの人はけじめをつけたがっている。

明日から、自分も前へ進めるように。



だから、今夜だけは特別ですよ?

特別に俺の太陽を貸しますから。


だから、お願いですからまた『兄』として、俺達を見守ってくれませんか?


キラキラと輝く彼女を見つめ続ける俺は、太陽に恋する向日葵。


だけど今夜だけは、太陽の方を見ないでおいてあげますから。

その想いに別れを告げてきてください。



あなたのことは大切ですが、俺の太陽はあげられません。







こぶたのヒトリゴト。-にゃんこ拍手 ←どんな時でも蓮さんの独占欲はぴかイチ!←


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だ、だから読み返すことが怖かった!
絶対に蓮サイドが出来ちゃうとわかってたから……!

朝になって読み返してみて、案の定出来てしまった………orz


再び超絶突発的SS。
すーみーまーせーんー!!

揺るがない蓮キョ←社。
そして揺るがない蓮の独占欲!
一晩だけしか貸しませんw
いや、一晩貸しただけでもエライ譲歩。


余所様では蓮←キョのSSの時とかに、キョーコを向日葵に例えるところが多いですが、今回は蓮が向日葵になってみました。

恋愛は惚れられたもの勝ち☆