「ふーん…要は、長い事隠し事をされてたのがわかって、敦賀さんに不信感を持ったって事ね。」
「うっ…すっごく簡潔になってますが、まあそうです…」
「これだけの事を、うだうだ30分以上もかけて説明する方がどうかしてるわよ。」

マリアちゃんがおつきの人に頼んで持ってきてもらったホットレモネードを飲みながら、(敦賀さんが外人だって言う事は隠して)話をした。

「どうして今まで黙ってたのかな?とか思ったら、許せないような、悔しいような…よく分からなくなっちゃって…」
「そんなん、アンタの前ではカッコいい彼氏で居たかったからでしょ。全く、ええかっこしいだからこうなるのよ。」
「そうね。あの顔だけヘタレ俳優の事だもの、きっとそうだと思うわ。」
「そうですわねー。蓮様、お姉様の事になると全然ですものね~!」

……おおお?何か、敦賀さんからは想像のつかない言葉が今並んだ気が。

「え…ええかっこしい?ヘタレ……?」
「そうよ~!気が付いてないのは、敦賀さんの気持ちを長年曲解してきたアンタくらいなもんよ?」
「そうねぇ…まだ付き合い浅いはずの私でも気が付いたわ。」
「あんな蓮様見せられたら、百年の恋も冷めてしまうと言うものですわ。」

何だか皆さん辛辣なお言葉が……
私の知らない敦賀さんの一面を見てるみたいで、ドキドキするけど…何でだろう、私まで居たたまれない感じがするのは(汗)

「好きな人の前では『カッコいい彼氏』でいたいと思うのは、自然な事だと思いますの。…その隠し事が何だったのかは、わたくし達にはわかりませんけれどもね?
だけどお姉様が嫌いで黙っていたと言う事は、蓮様に限っては100%有り得ない話ですわ?」
「あら!マリアちゃん、良い事言うじゃない。」
「そうそう、あのヘタレはどんな事があっても京子さんを嫌いになるとか、絶対にないから!」

もう、敦賀さんはフォローされてるのか貶されてるのかよくわからない会話だけど…
やっぱり黙っていたのには訳があるんだよね?
私の事、信じてくれてなくて黙ってた訳じゃないんだよね?
………信じてみようかな?

「だけど私、思いっきり拒絶しちゃった……どうしよう!向こうで素敵な人と巡り会っちゃったりして、「やっぱり別れよう」とか言って捨てられたら~っ!!」

「「「それはないない。敦賀さん(蓮様)に限って、それはないから。」」」

真っ青になって狼狽える私の目の前で、見事に三人の声が揃う。
首と手を振る動作まで、見事にシンクロする。

「…だからキョーコはキョーコのペースで、あの人を受け入れてあげればいいのよ。」
「あのヘビー級の愛は、そう簡単には減らないでしょうからね。」




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なーんかやたらと長くなってしまったので、話を分けました。
不憫な敦賀氏べっこべこに言われるの巻(爆)
キリのいいところがこんなんですみません(;^_^A

誰だって好きな人の前では、素敵な自分でいたいものです。
背伸びしすぎると、こんな風にべっこんべっこんになってしまうという例w
こりゃ蓮至上主義には受け入れられない回だな。

………ところで。
とにかく6月中にラブレボ終わらせようと、必死で話書いているのですが……
本懐ってどこまで書くのん?
以前キリのいいところでぶった斬った経験あるんですけどw
ちゃんと最後まで書くべき?