今日はなんだかやけに視線を感じるなぁ…何でかしら?
今日の服装…は別になんてことない普通の制服。
いつもと変わらない簡素なメイク。
学校では特に何もなかったのに、事務所についた途端男の人の視線が痛い…
…はっ!!まさか私何かやらかしたのかしら!?
それであの子可哀想に…っていう憐みの目を向けられて…
いや~~~!どうしよー!!

「お、最上さん!時間通りに来たね!君に報告したいことがあるんだよー!!」
「椹さん!お疲れ様です。私に報告ですか?」
「そうなんだよ、前に京子単体で○○って青年誌の撮影あっただろう?」

ああ、そう言えばありましたね。
あの時は七倉さんの次に撮影で、ずいぶん苦い思いをさせられたわ…

「あの雑誌が今日発売だったんだが、売れ行きがすごいらしくてなぁ!また是非にと先方も仰ってるらしいぞ!」
「え、はあ、そうなんですか…」
「どうしたんだ?俺も見たが、すごく良かったと思うぞ?特に水着のショットはラブミー部員とは思えない程だったよ!」
「はあ、ソウデスカ…」

あの時はカメラマンさんの言うとおりに動いていただけだったし、最後のポラチェックも実はあんまりよく見てなかった私。
どんな写真が使われているのか知らないのよね…

「でもこれ、蓮にばれたら少し怖い目に遭うかもしれないね…」

ええ…もう遭いました……と言う言葉はひとまず飲み込んだ。
使われている写真によっては、更に酷い目に遭うのだから……
何も言わない代わりに遠い目をすると、椹さんは乾いた笑いをこぼした。
椹さんも、私と同じように大魔王様にお会いした事があるらしい。
しかも要求は大抵私の仕事に関すること…
椹さんまで脅してどうこうすることないじゃない!
もう…敦賀さんってば……っ。

「最上さんはこれからまたドラマの撮影だろ?現場までの道程は男に声かけられても注意するんだぞ!ヘタなのに捕まって、また蓮を怒らせないようにな…」
「…?はぁ、わかりました。」

別に私なんかに声かけるような奇特な人いないのに…
生返事をして事務所を後にした。


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最近のラブレボから考えれば、短めセンテンス。
皆さん京子にそんな撮影があったの、覚えていらっしゃいますか?

雑誌が発売されて、大魔王様が降臨間近?
その前にまたちょっくら奴が来ます………