―――おまけのつるがびじょん!―――

「………へーぇ!最近そんな話が出回ってるのかぁ。」

撮影に向かう車の中で、昨日のキョーコの話を(都合の悪い部分は隠して)社さんに話してみた。

「そうなんですよ。そんなお誘い、最近はなかったはずなんですけど…どうしてそんな話が出てきたと思います?」
「そうだなぁ………」

赤信号で止まったところで、じーーーっと見つめられる。

「やっぱり表情が柔らかくなったからかな?」
「表情…ですか?」
「そう、表情。試しに昨日のキョーコちゃん思い出してごらんよ。」

青信号になったので、アクセルを踏む。
昨日のキョーコ……は、とにかく可愛かった。
珍しくヤキモチを妬いてくれて、その結果があの発言……
彼女なりに大人になろうと頑張る姿は、ただひたすらに愛おしさが増す。

「そう!そのとろけた顔が原因だよ!」
「…は?とろけた……?」
「お前は無自覚だろうけどな?多分その色気も幸せもダダ漏れな表情のせいで、女の子達は焦ってるんじゃないのか?
『まずは噂からでも敦賀さんと仲良しって事にして、そのうち既成事実を!!』…とかさ?」
「なんですか、それ………」

既成事実って…一体何をしてくるつもりだ?

「まあ、とにかくキョーコちゃんに余計な心配かけたくないんだったら、ちゃんと『敦賀蓮』の顔を保つんだな。」

確かにキョーコのヤキモチは嬉しいけれど、それを気に病むのが彼女の性格。
変な方向に考えが爆走しても困るから、今後は気を付けよう。
俺は、ちゃかしたりしつつも、いつもちゃんと相談に乗ってくれる優しいお兄さんに返事をした。

「わかりました、善処します………」




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と言うわけで、浮気疑惑については潔白でございます!!
ラブレボ敦賀氏は、あくまで生殺しがにあう不憫なヘタ蓮ですからね。←不憫萌えw

無事に別館も(ほったて小屋状態ですが)建ちましたからね。
今後どんな暴走が来ても一応対処できる…はず。