うっかりリクエストを溜め込んでいるマックです。
やっと魔法しりーずを終わらせられたので(と言っても、あれ1ネタ書くのに30分とかかってないから楽だった)
お待たせ中のリクエスト行きまっす!
なつたま様の2つめのリクは中編につき、先にちり様のリクエストから参ります!
ちなみにマックの場合、20話くらい行っちゃっても中編て言い張りますからねっ!←威張る事じゃない
うそうそ、そんなにはいかないはず。


150番目のキリ番を踏まれたちり様のリクエストは…
「蓮キョで、結婚後の新婚旅行で互いの馬の骨にイライラ、ムカムカして「成田離婚」しそうな二人。でもハッピーエンドでお願いします」

…。えとですね。
マック、まず「成田離婚」知らなかったのですよ。
なのでちょこっと調べたのですが…蓮キョに離婚て似合わない!!
……と言うことで、都合よく所々端折らせていただいてます(汗)
ただの夫婦喧嘩になってるしね……
申し訳ありません、これが限界ですm(__)m
返品可ですので、許してください!




゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ 愛があれば喧嘩もある!゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚




ビジネスマン、観光客、ここを職場とする人達…
色んな人が行き交う到着ターミナル、そのど真ん中で突然始まったその言い争いに誰もが驚き、そして固まっていた。

「だからどうしてきみはそんなに無防備なんだ!」
「そんなの、私のせいじゃありません…!」

言い争いをしているのは、今や日本はおろかハリウッドにも活動の域を広げ、世界中から人気を集める男。
―――俳優の『敦賀蓮』と………。
本業の女優業は勿論の事、料理本出版や手芸品の販売などマルチな才能を遺憾なく発揮し、お茶の間を常に虜にする女。
―――女優の『京子』だった………。

その華やかな二人が一般のこのロビーにいるのも実におかしな話なのだが。
それ以上に、1か月前にあれだけラブラブで豪華な披露宴を行っていた二人が喧嘩をしている………。
その状況に、周りの人間はついていけなかった。

事の起こりは、京子が熱烈なファンに捕まった所からだった。
本来なら有名人なのだから別の出口から出る手筈になっていたのだが、そのファンは言葉巧みに京子を一般ロビーにまで誘導してしまったのだ。
たまたま席を外していた蓮がすぐに気付き、更に空港外へ連れ出そうとしていたのを寸でのところで助けたのだが…
新婚旅行中も馬の骨を大量生産した新妻に、ついキツい口調でお小言を言ったのが悪かった。

「きみはもうちょっと人を疑う事も必要だ!誰彼構わず優しい顔をするな!」
「あら!私はファンの人には優しい顔をしちゃいけないのかしら!?
それを言ったら蓮は女の子にはみんな優しい顔をしてるわ!!」
「別に普通の事だろう!?」
「普通じゃないわ!フェミニストも度がすぎるのよ!!」

実は蓮も、新婚旅行先で次々女の子たちを骨抜きにしてきており、キョーコをイラつかせていたのだ。

「「もういい!!キョーコ(蓮)なんてもう知らないっ!!」」

果てなく続くかとも思われた言い争いは、怒りのボルテージが二人同時に振り切れた事によって終わりを告げた。
二人ともそっぽを向き、自分のキャリーをガラガラと引きながら、タクシー乗り場へと進む。

「ちょっと!同じ方向に来ないでくださいよ!!」
「失礼だな!俺はタクシーに乗って家に帰るんだよ!!」
「私だって帰るんです!ほっといてください!!」

ぎゃんぎゃん騒ぎながら空港を後にする二人を、ギャラリーはただ呆然と見送るしか出来なかった。



「「あのタクシーより絶対早く目的地に着いてください!!」」

別々のタクシーに乗り込み、無茶苦茶な注文を運転手に突き付ける。
巻き込まれた運転手達は、恐ろしいオーラを出す客をこれ以上は怒らせないように、真っ青になりながらカーチェイスを高速で繰り広げている。
そんなタクシーの後部座席で、二人はそれぞれ考え事をしていた………。

(何よ何よなによ!!自分の事は棚に上げちゃって!自分がどれだけ女の子に優しくしてるのか、分かってないってホント罪だわ!)

(何なんだ、一体!!自分の事は棚に上げて!自分がどれだけ旅行先でも男たちを虜にしてきてたのか、分かってないって馬鹿だろう!)

(私以外は見えてないって昔は言ってたけど…あれはもうフェミニストを超えてたらし行為だわ!)

(昔、俺の事が誰より一番って言ってくれたけど…あそこまで無自覚に他の男を垂らしこまれるのは気に入らない!)

「「ああぁっ!!腹立つーーー!!!」」

時々突然叫びだす二人に、運転手は生きた心地がしない。
結局タクシーは、ほぼ同時に家に到着した。

「ちょっ、キョーコ!俺が先に着いたんだ!!先に入る!」
「私のほうが先だったわよ!どいてちょうだいっ!!」

両者譲らず、ドアの前でカードキーを持ったまま言い争いがまだ続く。

「あ、そうだ。これだけは言っておきます。」
「俺も言っておくことがある。」
「「絶対離婚はしません(しない)からね!?」」

「「……………」」

二人の声が見事にハモり、二人とも黙ってしまった。

「……何ですか、それは。私に怒ってるんじゃないんですか?」
「確かに怒ってはいるけどね。何年もかけて手に入れたキョーコを、こんな簡単に手放すと思ってるのか!?」
「私だって、ずっと蓮さんしかいなかったんですよ!?別居になっても離婚は嫌です!」
「何だそれ!別居だって?冗談じゃない!寝室を別にするのもダメだ!!」

………誰かこの場にいれば、話がおかしな方向に進んでいると盛大に突っ込めただろう。
しかし、生憎夫婦の新居は蓮の住んでいるマンション。
ワンフロアーに1部屋のため、突っ込み役が誰もいない。

「「とにかく、俺(私)以外に優しくしないで(するな)!!」」

「「…………」」

「何ですか、それは。嫉妬ですか?」
「ああ、そうだよ。悪い?そういうキョーコだって…」
「…っ!そうですよ、別にいいでしょ!関係ないでしょ!」
「いいや、関係なくないね。キョーコはいつもそういうの素直じゃないから…」
「悪かったですね、素直じゃなくて。」

蓮の動きが止まった事により、キョーコがカードキーを使い部屋のドアを開けた。
すると、後ろから蓮がキョーコの身体を抱きしめる。

「ごめん、言い過ぎた。キョーコがモテ過ぎるからイライラしてて…」
「……私も言い過ぎました。他の女の子にベタベタされてる蓮さん見たらつい…」
「「ごめんね(なさい)」」

「「……………ぷっ」」

どこまでも見事にハモる自分たちに、ついに二人そろって笑い出してしまった。

「結局この数時間はなんだったのかしら…」
「本当だね。じゃぁキョーコ、仲直りのキスしよ?」
「ふふっ、そうですね。」

ちゅっと軽いリップ音を残して、部屋のドアは閉まっていった。
翌日、空港でのやりとりのせいで二人は社長に呼び出され、二人そろってお小言を食らうのだが。
それはまた別のお話…。



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犬も食えない夫婦喧嘩。おわっとけ!
他人目線で書くの、すっごい苦手だー。
ちり様!何度でも言います、返品可です!!
気に入らなかったらごめんなさいっ(スライディング土下座)


ちなみに明日は結婚記念日でお出かけなので、2更新は無理です。
と言うか、最近ストック0なので厳しい状況。

今夜はラブレボ更新。
ついにきょこ暴走開始!!