……………。
えっと。なぜこのような事になっているのでしょうか?
コーヒーを飲みながらソファーでいつもの食後のお喋り…それはわかります。
しかし、座る位置がわかりません!
何故私は敦賀さんの膝の上に座らされているのですかぁ!?



今夜は、地方ロケから帰ってきた敦賀さんのお家に遊びに来ている。
2週間まるっと会えなかった分、敦賀さんはすごい甘えん坊になっていて、料理の最中ずっとベッタリだった。
そしてちょっとの隙に顔中にチュッチュと軽くキスを落としてくる。
おかげでいつもより料理に時間がかかっちゃったわ…


(もう…っ、一体どうしちゃったのかしら?)

カップをローテーブルに置くと、後ろからぎゅっと抱き締められた。

「やっと本物のキョーコに会えた………」
「敦賀さん……」
「ずっと会いたかったんだ……仕事放り出して帰ってきたかったくらい。」

抱き締められる腕に、更に力が入る。
こんな私でも、敦賀さんはいっぱいいっぱい愛してくれる。
………それが嬉しくて、私も敦賀さんの腕に手を添える。

「もうっ、そんなの敦賀さんらしくないですね。そんなことしちゃダメですよ?」
「キョーコは俺に会えなくて寂しくなかったの?」

背後の敦賀さんが見えなくてもわかる。
おっきなワンコみたいにきゅーんて鳴いてる…!
もーっ!この仕草に弱いのよぅ。

「私だって、その……寂しかったですよ…?」
「ん…嬉しいよ、キョーコ。………ねぇ、キスしよ?」

敦賀さんは腕の力を緩めると膝の上で私を横向きにし、唇に何度もキスをしてくれた。



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15分後に限定後半アップ。

おっきなワンコは作為的☆