翌日待ち合わせ場所をメールすると、彼女は時間通りに現れた。
急いでパタパタと駆け寄ってくる姿は何とも言えず可愛らしい。

「お待たせ致しました…っ」
「大丈夫だよ、さっき着いたところだから」

頬に手を添えると、うっすらその頬を染めて眉尻を下げる。
…無表情になりかけるが、今は恐がらせたりしてる場合じゃないだろう!

「うん、今日もよく似合ってるね。可愛いよ。」
「そっ!そんなお世辞なんていいですよっ。」
「お世辞じゃないんだけどな…あ、今日はお礼に奢らせて?」
「お礼なんて!ただ預かっただけですから…」

恐縮しまくるきみ。しょうがないなぁ…

「いつものお礼も兼ねてるから。…もう少し一緒にいたいんだ、ダメかな?」

少しだけ首を傾げて、淋しそうな素振りを見せる。
最近気付いたんだ、彼女がこの仕草に弱い事。

「仕方ないですね、でも高級な所は嫌ですよ?」

上目遣いの顔に甘えた声で答えてくれるきみは、本当に可愛すぎて、もうどうしてくれようか…
無表情で固まってしまった。


それは、胸がときめく魔法。

陥落させるつもりが、うっかりこっちが陥落させられる。
こんなに俺を虜にして、きみは一体何がしたいの…?


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500文字かなーりギリギリ。
かいんまるは必殺技と化してます(笑)
でも結局きょこに負けてるけど。
マックの中ではきょこ最強。