彼女オススメのベーグルサンドを食べながら、色んな話を一緒にする。
この時間が一番幸せだ。
もしこの想いを伝える事で、この時間がなくなってしまったら……
考えるだけで気持ちが沈んでいく。

「……?敦賀さん、どうかされたんですか?」
「え……?」
「何だか少し元気がないようにお見受けしますけど……」

うん、きみは本当に俺の感情の動きに敏感だよね。
でもまだ、今この幸せな時間は取り上げられたくない。

「そう…?次の映画のオファーの件で悩んでるからかな?」

適当な事を言ってみる。
でも確かにこのオファーは受けるべきか悩んでいるものだ。

「そうなんですか?…あ!ちょっと待ってくださいね?」

そう言うと最上さんは鞄の中からコーンを取り出し、俺の掌にとんと乗っけて自分の小さな手で包み込んだ。

「敦賀さんなら大丈夫です!絶対ぜったい、うまくいきますから…っ」

俺の手を両手で祈るようにぎゅっと握ってくれる彼女。
全てが許される気がして、心の奥が温まる。


それは、心の傷を癒す魔法。

きみの存在だけで、俺の罪まで許される気がしてくる。


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ちょっと積極的なきょこたん。
癒してあげてくださいな。
やられたらめろめろになりそうな行動…だよね?

今夜は久々ラブレボ更新だー!