「こんにちは、最上さん」

事務所の廊下を歩いていたら、目的の彼女をすぐに見つける事が出来た。
しかも一人…ラッキーだ。

「おはようございます、敦賀さん。
予定変更になったんですか?」
「うん。一つキャンセルになったから、少し早めに事務所に来たんだ。」
「そうだったんですね。今から下のカフェにお昼を買いに行くところなんです。
…敦賀さんお昼は?」
「ん…社さん手が離せないらしいから、もしよかったらご一緒させてもらえないかな?」
「勿論です!新商品のベーグルサンドが美味しいんですよ。しっかり食べてもらいますから!」

俺の食事の心配をいつもしてくれる彼女。
構ってもらえるのが嬉しくて、彼女に会えない日はつい食事が疎かになる…のはもちろん内緒だ。

「あ、最上さん。今日のメイク、可愛いね。
服の雰囲気ともしっかり合ってて、春らしくて好きだな。」

可愛らしい彼女を褒めると、頬をほんのり赤く染めて上目使いで微笑むきみ。
………やばい、本当に可愛すぎて眩暈がしそうだ。


それは、恋に落ちる魔法。

きみのその仕草に、俺は何度だって恋をする。
今この瞬間も………


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きょこにメロメロ敦賀氏。
きゅんが今度は家出か!?