『芸能界一イイ男』『抱かれたい男No.1』

そんな風に言われて何年たっただろう。
そんな称号、俺の初恋の相手には全く意味をなしていない。
むしろ、その称号などのせいで恐れられ、崇められる始末。
本当に手強くて、期待してはすかされてがっかりする。

そんな君が褒めてくれたのがこの香水。

「敦賀さんのこの香り…とっても良くて落ち着くんです。」

そんな事を言われたら、他の香りなんてつけられない。
きっとその言葉に他意はないんだろうけど、長い事きみに片想いの身としては、つい期待してしまう。

シュッ。

手首にワンプッシュして、スラックスの裾・腰・耳元と押しつけ、自分の匂いと馴染ませていく。

会えたら今日はどんな話をしよう。
お昼頃に事務所に行くから、ご飯一緒に食べたり出来るかな。
邪魔も入らず2人で楽しく過ごせるといいな…


それは、恋につける魔法。

彼女好みになりたくて。
彼女に会えるように願いながら、毎日こっそり付けている。


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おとめ………かな?
でも男の子の初恋だって、こんなものじゃないのかなぁ。
好きな人の好みのタイプになりたいのは、誰だってあることだと思うのです。

そしてアメンバ200名様、気付けば突破してました。
いつの間に…!
リクエスト溜め込み過ぎてるよー!
駄文館へいつもお越しいただき、誠にありがとうございますでしw