「…………どうしようかなぁ。」
先日本田ちゃんと一緒に買いに行ったこの雑誌。
実はまだ数ページ開いただけで止まっていたりする。
だってだってだって!!!
なぜ最初の特集ページがラブホの特集ーーー!?
しかも次のページはひと………(爆)
その数ページですらろくに目を通せず、1週間が過ぎた。
(敦賀さん、ちょうどロケで会わなくて良かったかも。
今、顔合わせたら絶対挙動不審になっちゃうわ!)
本にいたっては買ってきたそのままの状態で、部屋のブックスタンドに立っている。
本田ちゃんは初心者向きとは言ってたけど…
雑誌のあまりのドギツサに、開く気にもなれない。
(また本田ちゃんに相談してみようかなぁ…)
ため息をつきながらとぼとぼと局の廊下を歩いていると、角で誰かとぶつかった。
「ごっ!ごめんなさ…げっ!!」
「わっ、わりぃ…あっ!?キョーコ!!」
思わず謝ろうと思ったが、相手を見て思わず口が止まった。
ぶつかった相手はショータローだったのだ!
(なんでこんな時に会うのー!!)
思わず手に持ってた雑誌を隠そうとするが、それより早くショータローに手首を捕まれて、手にある物を確認される。
「おまっ!こんな雑誌持って何やってんだよ!!」
「は!?何であんたが女の子向けの雑誌を知ってるのよ!!」
「たまにファンの子がもってたりすんだよ!」
ええーっ!そんな有名なのこの雑誌?
と言うか…コイツ絶対そのファンの子にも手出したな!?
それで知ってるんだわ!
「お前が何でそんなの持ってんだよ!?
…まさか、もう敦賀のヤローに食われたのか!?」
「はぁ!?私は食べ物じゃないわよ!」
「なんでこの話の流れでわかんねーんだよ!
もうヤラレたのかって聞いてんだよ!!」
「なっ!?」
何!?食べるってそういう意味なの!?
って、何でこいつにそんな事言わなきゃいけないの!
確かに敦賀さんと付き合い始めた頃、敦賀さんがショータローに交際を暴露しちゃったけど。
でもでも!こんな事聞かれる筋合いはないわ!
「その反応ならまだみてぇだな。
そうだよなぁ、お前みたいな色気も胸もないような奴。
あのツルガさんでもそう簡単には手は出さないよなぁ。」
ぐっ……!!
人が一番気にしてる事をよくも…………!!!
私はまだ手首を掴まれ近距離にいるのを良い事に、ショータローの股間を膝で思いっきり蹴りあげた。
「あんたに言われるのが一番腹立つのよー!!!」
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やったー!!
やりたかったやりたかったよショータローへのチカン撃退法!!
やっぱり蓮ばっかり痛い目に遭うのもねぇ。
いつもきょこに意地悪しちゃうんだから(愛情の裏返しなのはわかるけど)、ここはステキ脚力の餌食となりなさいな…!
(ちなみにマックはショータローの扱い、可もなく不可もなく派です。
蓮キョ以外大して見えてないから良くもなるし悪くもなる。)
あ、今日のはギリギリ限定じゃないよね…?
やばいかな? 
