「彼女は最上キョーコくんと言うんだ。」
彼女はこの後下宿先のお使いとお手伝いがあると言う事で、帰る方面は同じだそうだし、俺が送っていく事になった。
今、うっすら汚れてしまったポロシャツを着替えに行っている。
「珍しいですね、あの店にバイトを入れるって。」
最上さんのバイト先は、伯父が一番最初に始めた喫茶店だ。
『客との会話を大事にしたい』を店のコンセプトにした分、店内は非常に狭い。
派手好きな伯父にしては珍しいシックな店なのだ。
狭くて客との距離が近い。
だから、椹さん一人に店を任せて、バイトは入れてなかったはずだ。
「おう、そうなんだがな。彼女良い素材だったからつい育ててみたくなってなぁ。」
カラカラと伯父は笑う。
…そうか、可哀想に。
伯父のオモチャ認定受けちゃったんだな、最上さん。
伸びしろのありそうな若者を見つけてきては、『面白いから』とあれこれやらせる。
真面目に対処できるものから、破天荒な伯父らしいトラップ物まで。
見てるこっちもハラハラするのだから、仕掛けられた方はもっと心臓に悪い思いをしているだろう。
………彼女の今後が決まってしまった。
「お待たせいたしました…敦賀さん。」
部屋の奥の控え室から、着替えた彼女が出てきた。
今度は桜色の段差のあるフリルキャミソールと、お揃いの半袖カーディガンを羽織っていた。
華奢な最上さんが着ると、鎖骨がしっかりくっきりと陰影を作り出す。
……色はきれいだが、なかなか色っぽく見える。
思わず無表情で固まってしまった。
「あの、敦賀さん…?何か……」
「ああ、最上くん。言い忘れてたがな、蓮は君より年下だぞ?さんつけでなくても大丈夫だ。」
「「えっ!?年下?(上?)」」
驚いた。どう見ても年下にしか見えなかった。
まあ俺が年上に見られるのはしょっちゅうなんだけど。
「その、失礼ですが、年齢って…」
聞き辛そうに俺におどおど質問してくる最上さん。
………うん、可愛い。
「高校二年生、16歳です。あの……最上さんは?」
「私は東都大1年生の19歳です。」
東都大!?めちゃくちゃ頭良い国立じゃん!
俺の通ってる高校からは年に数人合格者は出るが、みんながり勉タイプの人間ばかりだ。
しっかり勉強した奴じゃないと受かれない。
俺も今の模試だとB判定。
これからの頑張り次第では合格できるかもしれないんだけど……
最上さんがいるのなら、頑張って受かりたい。
なんて事を考えてしまう俺は、なかなか現金な奴かもしれないな………
「最上さんて頭良いんですね。」
とりあえず、当たり障りのない事しか言えない自分が情けない。
「そうじゃないんですよ、一浪はしてますから。」
「でも入ってるんだからすごい事ですよ。」
一浪かぁ。て事は今年20歳か。
本当に外見は中学生でも通ってしまいそうなくらい幼く見える彼女。
年齢を聞いてもいまいちピンと来ない。
「おいおい、最上くん。お使いの時間は大丈夫か?」
「え?あ、そうでした。今日はこれで失礼させて頂きますね。」
「ああ。来週の月曜から頼むよ。
それじゃ蓮、しっかり送ってやってくれよ。」
ニヤッと笑う伯父を見て、なんとなく嫌な予感もしなくもないが…
せっかく最上さんと二人で話せるチャンス。
もっと最上さんの事を知りたくて、店のドアを開けてエスコートしながら帰路に着いた。
************
あれ?!まだ店内から出てない!
早く帰りなさいよっ。
でも何だかキリがよかったので、ここで切っちゃったり………。
ねえねえ、何話の話にするつもりなの私…!
彼女はこの後下宿先のお使いとお手伝いがあると言う事で、帰る方面は同じだそうだし、俺が送っていく事になった。
今、うっすら汚れてしまったポロシャツを着替えに行っている。
「珍しいですね、あの店にバイトを入れるって。」
最上さんのバイト先は、伯父が一番最初に始めた喫茶店だ。
『客との会話を大事にしたい』を店のコンセプトにした分、店内は非常に狭い。
派手好きな伯父にしては珍しいシックな店なのだ。
狭くて客との距離が近い。
だから、椹さん一人に店を任せて、バイトは入れてなかったはずだ。
「おう、そうなんだがな。彼女良い素材だったからつい育ててみたくなってなぁ。」
カラカラと伯父は笑う。
…そうか、可哀想に。
伯父のオモチャ認定受けちゃったんだな、最上さん。
伸びしろのありそうな若者を見つけてきては、『面白いから』とあれこれやらせる。
真面目に対処できるものから、破天荒な伯父らしいトラップ物まで。
見てるこっちもハラハラするのだから、仕掛けられた方はもっと心臓に悪い思いをしているだろう。
………彼女の今後が決まってしまった。
「お待たせいたしました…敦賀さん。」
部屋の奥の控え室から、着替えた彼女が出てきた。
今度は桜色の段差のあるフリルキャミソールと、お揃いの半袖カーディガンを羽織っていた。
華奢な最上さんが着ると、鎖骨がしっかりくっきりと陰影を作り出す。
……色はきれいだが、なかなか色っぽく見える。
思わず無表情で固まってしまった。
「あの、敦賀さん…?何か……」
「ああ、最上くん。言い忘れてたがな、蓮は君より年下だぞ?さんつけでなくても大丈夫だ。」
「「えっ!?年下?(上?)」」
驚いた。どう見ても年下にしか見えなかった。
まあ俺が年上に見られるのはしょっちゅうなんだけど。
「その、失礼ですが、年齢って…」
聞き辛そうに俺におどおど質問してくる最上さん。
………うん、可愛い。
「高校二年生、16歳です。あの……最上さんは?」
「私は東都大1年生の19歳です。」
東都大!?めちゃくちゃ頭良い国立じゃん!
俺の通ってる高校からは年に数人合格者は出るが、みんながり勉タイプの人間ばかりだ。
しっかり勉強した奴じゃないと受かれない。
俺も今の模試だとB判定。
これからの頑張り次第では合格できるかもしれないんだけど……
最上さんがいるのなら、頑張って受かりたい。
なんて事を考えてしまう俺は、なかなか現金な奴かもしれないな………
「最上さんて頭良いんですね。」
とりあえず、当たり障りのない事しか言えない自分が情けない。
「そうじゃないんですよ、一浪はしてますから。」
「でも入ってるんだからすごい事ですよ。」
一浪かぁ。て事は今年20歳か。
本当に外見は中学生でも通ってしまいそうなくらい幼く見える彼女。
年齢を聞いてもいまいちピンと来ない。
「おいおい、最上くん。お使いの時間は大丈夫か?」
「え?あ、そうでした。今日はこれで失礼させて頂きますね。」
「ああ。来週の月曜から頼むよ。
それじゃ蓮、しっかり送ってやってくれよ。」
ニヤッと笑う伯父を見て、なんとなく嫌な予感もしなくもないが…
せっかく最上さんと二人で話せるチャンス。
もっと最上さんの事を知りたくて、店のドアを開けてエスコートしながら帰路に着いた。
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あれ?!まだ店内から出てない!
早く帰りなさいよっ。
でも何だかキリがよかったので、ここで切っちゃったり………。
ねえねえ、何話の話にするつもりなの私…!