2013年12月 * 拍手設置(加筆なし)


**原作沿い設定作品


※シリアス系・オリキャラ有・途中大人表現有(限定記事入ります)

特にオリキャラが蓮に絡むのが嫌いな方はご注意くださいませ。





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事故から5日が経った。

最初の2日はワイドショーも、敦賀さんの事故や容体について大きく時間を割いて報道した。
しかし社長が多くは語らなかった上に、大物政治家の収賄事件や大物有名人の結婚が次々とスクープされ、敦賀さんの報道は早くも下火になってきた。

敦賀さんの記憶は、まだ戻っていない。





私は5日振りに病院へ向かっていた。

「蓮が病院食を全く食べてくれないんだよーっ!」
社さんに泣き付かれたため、お弁当を作ったのだ。

(記憶は戻らないくせに、どうしてそういうところは戻ってるのよ…)

食の細さは記憶に関係なかったらしい。
外傷もほとんどなく、記憶が戻らない以外は普通なのに、食べないから痩せていっている。
それじゃ復帰する時困るからと頼まれれば、嫌とは言えない。

(食べて思い出してくれたら…なんて考えは甘いか)

ため息をつきながら裏口からこっそり入り、敦賀さんの病室を目指した。

敦賀さんの病室はVIPも使う病棟にあり、セキュリティもしっかりしている。
前回はマリアちゃん達と来ていたので全く気付かなかったが、特別病棟の入り口は暗証番号を入力しないと入れない。

社さんに教えられた暗証番号を入力しようとした時、背後から声をかけられた。

「ねぇ、お姉ちゃんは蓮お兄ちゃんのお友達?」

振り返ると、そこには小さな女の子が立っていた。

「うん、そうだけど…どうしたの?」
「良かったあ!あのね、蓮お兄ちゃんにこれを届けてほしいの」

手には便箋とチューリップの小さな花束が握られていた。

「蓮お兄ちゃん、いゆを助けてくれたの。だからお怪我しちゃったの。でもいゆは会いに行けないから…」

その言葉で、この子が敦賀さんが助けた子役なのだとわかった。
頬にはまだ大きなガーゼが貼ってある。
体格の大きな敦賀さんが庇っても、さすがに無傷とはいかなかったようだ。

「うん、わかったよ。これをお兄ちゃんに必ず届けるね。」
「うわぁ、お姉ちゃんありがとう!絶対お願いねー!!」

そう言うと、いゆちゃんは嬉しそうに手を振りながら走って行った。







作品用拍手アイコン


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長くなりそうだからキリのいい所で切り上げた!

そしてアメンバ10人目のiyu様のお名前を、子役にいただいてしまいました。
メッセージが送れなかったので、事後報告になり申し訳ありません。


そしてここ数日の訪問者数にビックリ!!
普段いいとこ40だったのにビター・スウィート書き始めてから一気に200超えた!
はわわわわ………こんな辺境の地までお越しくださる方がそんなにもいらっしゃるとは!!
本当にありがとうございますです。
めっちゃ嬉しくて小踊りしてます♪
根が単純な子なので、誉められて育つタイプです。

着地点だけ決まってて、途中経過かなり迷走中ですが頑張りますです!!





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