梅雨も一休みで、すっかり夏日となった日曜日。
今日は後屈のアーサナを中心に、「ウシュトラ・アーサナ」(らくだのポーズ)に挑戦しました。背筋の柔軟性がカギとなってくるこのアーサナは、一見“なんじゃこりゃ!?”という感じですが、実際にやってみると、胸の前が開いてとても気持ちのいいポーズです。猫背改善のほか、心肺機能を増大させる効果があります。また、背中に張り巡らされている交感神経を刺激するので、気持ちがオープンになります。
一般的に前屈が得意な人は後屈が苦手といわれていますが(その逆も)、後屈を深めるには「望まない現実をどう受け入れていくか」というのもポイントになってきます。
ヨガの教えのひとつ「イーシュヴァラ・プラニダーナ」は、起こることすべてに身を委ねる大切さを説いています。人生にはさまざまなものが自分の元に集まり、豊かになる上昇のサイクルもあれば、ものが衰え、失われていく下降のサイクルもあります。下降のサイクルは新しいものを手に入れるために必要な準備期間。この時にものに執着し、抵抗すると、痛みや苦しみが生まれます。そこで、人生の流れに逆らわず、どんな状況でも受け入れていきましょう、という教えです。
……とはいえ、これはなかなか難しい! そんな人はまず、自分の気持ちを観察するところから始めるといいそうです。苛立ち、嫉妬、怒り、鬱といったネガティブな感情は、現実に対して抵抗しているサインです。そんな感情が出てきたら、それらを観察するだけでも効果があるんだそうです。ぜひ、試してみてください。