W東京密着ライター ダービーよもやま対談「敗者は坊主の賭け成立」
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両チームに密着するライター、後藤氏と海江田氏の"茶飲み"対談がダービー直前に行われた。勝利への執念を前面に押し出すことはないが、互いに負けたくない思いがエスカレート。編集部の心配をよそに壮絶な賭けの成立に発展してしまった。果たしてその結末は…お2人とも体張ってます。
※この対談は、10月中旬、都内某所で行われた茶飲み話の模様を細部まで忠実に再現したものです。
ダービーはシャレになる範囲で楽しもう(海江田)
後藤(FC東京):いよいよ、ダービーが迫ってきた。
海江田(東京V):予想に反して、お互いうだつの上がらない状態だけどね。
後:それでもダービーには変わりない。
海:盛り上がるでしょ。前回の事件もあることだし。
後:投げちゃったからね……。こっちのゴール裏は人が賑わいすぎて、いろいろと難
しい状況にある。
海:あのー嫌味に聞こえます。
後:そういう意味じゃないよ(笑)。
海:ま、ヤンチャなのは結構だけど、シャレになる範囲で楽しみたいもんです。それ
はさておき、そっちのチーム状況は?
後:けが人が多くて、選手のやり繰りが大変。楽じゃないよ。
海:うちはもうちょっと危機感というか……まだ何とかなるさみたいな空気を感じる。
気のせいであってほしい。
後:残留争いの渦中だから、激しい戦いになるのは間違いないでしょう。
海:勝たせてよ。そっちの方が勝ち点少しは余裕あるじゃん。
後:無理。ダービーは勝ちたい。
海:こっちだって勝ち点3がいる。でなきゃ、本当にマズい。
ありきたりだけど、すごい賭けをしよう(後藤)
後:ヴェルディだけには負けられない。
海:出たー。目の前で言われたの初めてだ。じゃあさ、今回の勝負に何か賭けようよ。
後:いいね。
海:何でも来てんやい。こう見えても九州男児。ここでヒヨったら男・海江田、一生の名折れじゃい!
後:じゃ、坊主いっとく?
海:お…おう?
後:ありきたりだけど、坊主。
海:ポン酢?
後:坊主だって。イヤなの?
海:えっと、後藤さんやれるわけ? ガキの頃とか坊主だったり。
後:ない。一度たりとも。
海:俺の中学は校則で坊主だったけど。ふ~ん、そうですか。坊主ですか。
後:これから秋だし、ニットキャップもあるし。
海:そういう問題かよ。
後:ヴェルディユースって坊主多いらしいね。高円宮杯優勝おめでとう。
海:ありがとうって、関係ないでしょ。
後:大丈夫、ヴェルディは落ちないって。坊主、そして残留。来年もダービーやろう。
海:なんで俺の坊主前提で話してんのさ。
後:いやー実際のとこ、勝つ自信があるかといえば微妙な感じ。ワシントンがいるし。
海:旦那、顔、笑ってまっせ。わかった、やろう。負けた方は坊主写真に反省文も付けてもらうからね。
編集部注:「この勝負の結果は月曜発行号のマッチレポートでお伝えします」
PROFILE
後藤 勝
(ごとう・まさる)
1970年、東京都生まれ。ライター、希に編集者。『サッカーJ+』(エンターブレイン)『サッカー批評』(双葉社)等に寄稿。99年J2以来のにわかFC東京ファン。FC東京にハマっていく過程を描いた『トーキョー ワッショイ!』(双葉社)を今年3月に上梓。
海江田 哲朗
(かいえだ・てつろう)
1972年、福岡県生まれ。ライター。01年から、東京ヴェルディ1969周辺雑記人。サッカー専門誌を中心に活動を続けている。この秋、本格的に地域密着を試み、ヴェルディのフラッグタウン立川市に住まいを移した。