仙台ルール

仙台に住んでいると、当たり前だと思っていたことが、他県の人から見ると特殊なことだったということがたくさんあります。それらの特殊ルールをまとめた書籍も幾つかあるほどです。私も、関東圏で生まれ育って、中学生になって初めて仙台に住んだときは最初はかなり戸惑うことも多かったですが、現在はそれが当たり前になっているので不思議なものです。

例えば、エスカレーターの並び方は有名でしょう。東日本は左に並び、右側の列を開けておく、西日本はその逆というのが暗黙のルールですが、東日本の仙台はこれが通用しません。右並びが原則で、東京からの客が多いJRとその周辺施設だけが左並びとなります。仙台市地下鉄は右並びです。JR仙台駅から地下鉄に乗り換えるときは地下鉄仙台駅構内に入った瞬間に右並びになるという不思議な現象が発生するのです。


新幹線コンコースに向かうエスカレーターは左並び

西日本は大阪万博時、仙台は地下鉄開業時に国際的に主流な右並びを呼びかけたというのが起源という説が有力です。ただ、特に事業者で並び方にルールを定めているわけではなく、最近はどちらかというと「エスカレーターは歩かないでベルトにつかまって」と呼びかけていますよね。本来、エスカレーターは歩くものではないので、どちらに並ぶのも自由というのがあるべき姿なのかも知れません。ベルトも両側についていますしね。





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