新潟市に燈孔蓋 | 東京蓋散歩 ~マンホール巡り~

東京蓋散歩 ~マンホール巡り~

マンホールや消火栓などの蓋、特に地味蓋を中心に観察しながら歩きまわります。タイトルとは裏腹に都外出没頻度も高いです。

新潟市で蓋散歩しました。お目当ては水道の古蓋だったのですが、予想外のものに出会ったので、そちらから先に紹介します。



ずばりこれ!





「中部地方下水道協会」のHPによれば、新潟市の公共下水道工事の着手は昭和27年。燈孔を設置するには、ちょっと時代が遅い気がしますが、処理場を介さずに汚水を放流するタイプの初期の管渠については現行法上の下水道に当たらないせいか、公式の下水道の歴史から抹殺されているケースもあるので、もしかしたら同市でも昭和27年以前にある程度の下水道があったのかもしれません。設置年代は不明ながら、どう見ても燈孔の蓋です。直径は約23cm、これまでに見てきたものの中にはまったく同じというものはありません。強いて言うなら津の蓋でしょうか?



設置場所は中央区西堀通7番町の交差点近くの歩道上。Googleのストリートビューでも確認できます。





ちなみに、新潟市の下水道の蓋で古そうなものはこれ。JIS風地紋を裏返した素敵な蓋です。

Sergey Yanaponsky氏の「JIS規格模様マンホール蓋とは何か」 という研究成果のページに出てくる札幌市型紋様にも似た地紋です。







(追記 2013.8.31)

新潟市史(昭和9年)がGoogoleブックスで入手できました。その中の下水道の項に燈孔の記述が。この文書中では計画段階としての記述でしたが相当具体的であり、今回出会った蓋が燈孔の蓋であることはほぼ間違いないと思います。